2/15(月)19時より、大阪市中崎町のフィルム映画専門の上映館プラネット・プラス・ワンでは、<映画日本上陸記念>として特別上映を行う。

1895年12/28にパリで上映されたリュミエール兄弟の<シネマトグラフ>は、1897年(明治30年)に神戸に上陸、京都での試写を経て、大阪で2/15に一般公開となったことに由来する。

今回は、1895~1912年の作品が3部構成で上映された上映プログラム。これらにフィルムでの撮影を不定期継続的に続けていこうと、ピンク映画の監督であるいまおかしんじ、榎本敏郎、女池充、鎌田義孝、坂本礼ら(りよん会)が参加している。

第1部に併映されるのが、いまおかしんじ、女池充、鎌田義孝、坂本礼による2020年現在のフィルム作品『リュミエールごっこ』(16コマ/5分)。映画の原点リュミエールに倣い、30秒2カットの1分間作品を“16mm白黒フィルム・カメラ固定・サイレント・編集なし・16コマ/秒”というルールで制作した。

第2部の併映は榎本敏郎の詩情溢れる『二十年後』(24コマ/3分/白黒)。

フィルムを映画作りの原点とし、フィルムの力を信じる彼らが捉えた現在に注目したい。

第3部の併映は、CO2による16ミリ映画撮影・映写・製作ワークショップ<シネマスコラ>2020年作品(16コマ/7分)。初心者を中心にしたワークショップとして、映画史を体感するように企画、演出、カメラのワークショップを経て1分間・カメラ固定の制約の中で完成した作品のお披露目を行う。


第1部~第3部の詳細は下記の通り。

第1部【映画の起源 1895~1908】として、昨年12/28に<映画誕生125年>の特集上映を行った際と一部別プログラムの<リュミエール作品集>9作品、<エジソン初期キネトスコープ作品集>『ボクシング』『列車のロマンス』など15作品、<欧州の実写とトリック映画1901~1908>『犬喰らい』『パリモンテカルロ2時間レース』など6作品。

第2部は【ニッケル・オデオンA 1902~1912】。ジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』の大ヒットにより、アメリカに小規模の映画常設館ができ<エジソン社><アメリカン・ミュートスコープ&>バイオグラフ社><ヴァイタグラフ社>によるフィクション映画ラッシュが始まった時代。『月世界旅行』『変態靴屋』『大列車強盗』など11作品。

第3部は、大事件や新聞記事をロケで再現した実写ものを集めた【ニッケル・オデオンB 1903~1905】は、『サッカラのピラミッド発掘』『窃盗狂』など6作品。
本特集上映のピアノ演奏は鳥飼りょうが務める。

2/15(月)19時スタート。
通券2500円。25歳以下は1000円。
予約・問い合わせ プラネット・プラスワン 06-6377-0023