この度、ハリー・ポッターシリーズをはじめ『シンドラーのリスト』『グランド・ブタペスト・ホテル』など数々の名作の出演でしられるレイフ・ファインズ監督・出演の『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』が、5月10日(金)TOHOシネマズ シャンテ、シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー致します。

俳優としても評価の高いレイフ・ファインズ監督が構想20年を経て、満を持して発表する最新作は、伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフの若き日からパリでの亡命にいたるまでを映像化。世界三大バレエ団で活躍し、バレエ史に燦然と輝くヌレエフの光と影を見事に描ききっている。

この度、3月15日(金)より上映劇場にて前売り券(ムビチケカード)を発売する。
前売特典は、故・金子國義画伯によるヌレエフの画を配した特製クリアファイルを制作。
本物のバレエダンサーたちによってバレエ界のリアルな様子も描いた秀作である本作にふさわしく、美しいものを愛した金子氏は、バレエを好み、ヌレエフ自身のファンでもあった。

金子氏は「ヌレエフを最初に観た時から、僕の人生も絵も変わった。アトリエのキャンパスを全て変えるほどになったのです。女性を描いていた絵が突然、青年像ばかりになり、写真の切り抜きでアトリエの壁は張りめぐらされて、“青年の時代”というタイトルで油絵の個展まで開いたのを思い出します。」と、ヌレエフに関するコメントも発表している。

■金子國義
織物業を営む裕福な家庭に生まれ、幼少時から美意識を育む。日大芸術学部在学中に舞台美術家の長坂元弘氏に師事。1964年より独学で油絵を描き始め、翌年、澁澤龍彦と出会い「O嬢の物語」の装幀と挿絵を担当。1967年個展「花咲く乙女たち」(青木画廊)で画壇にデビュー。絵画のみならず、着物デザイン、写真など多岐にわたる活動は晩年も衰えることなく、十八代目中村勘三郎襲名に続き、六代目中村勘九郎襲名披露の口上の美術を手がけた。2015年3月16日虚血性心不全により自宅寝室にて逝去。

【story】

踊り続けたい。ただそれだけ。
ひとりの若者が、黒いベレー帽に黒っぽい細身のスーツ姿で、レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)からパリへ向かう飛行機の中にいる。
時は1961年。ルドルフ・ヌレエフ(オレグ・イヴェンコ)はまだ伝説のダンサーでもなければ、尊大な人間にもなっていなかった。世界に名だたるキーロフ・バレエ(現マリインスキー・バレエ)の一員として、海外公演のために彼は生まれて初めて祖国ソ連を出た。
若きヌレエフはパリの生活に魅せられ、この魅惑の街で得られる文化、芸術、音楽のすべてを貪欲に吸収しようとしていた。だが、その一挙一動はKGBの職員に監視されていた。やがてパリ社交界の花形クララ・サン(アデル・エグザルホプロス)と親密になるが、その一連の行動により、政府からの疑惑の目はますます強まる。その後、ヌレエフは信じがたい要求をつきつけられ、苦渋の決断を迫られる。
それは、収容所に連行され、踊りを続けることすらままならない未来を暗示するものだった。6月16日パリ、ル・ブルジェ空港。他の団員たちは次の公演地へ旅立ち、KGBと共に空港に残されたヌレエフがくだした決断とは―

■監督:レイフ・ファインズ

■脚本::デヴィッド・ヘアー『めぐりあう時間たち』『愛を読むひと』

■出演:オレグ・イヴェンコ/セルゲイ・ポルーニン『ダンサー、 セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』/アデル・エグザルホプロス『アデル、ブルーは熱い色』/ルイス・ホフマン 『ヒトラーの忘れもの』/チュルパン・ハマートヴァ『グッバイ、レーニン! 』/ラファエル・ペルソナ 『黒いスーツを着た男』/レイフ・ファインズ 『シンドラーのリスト』 『イングリッシュ・ペイシェント』

配給:キノフィルムズ/木下グループ
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5月10日(金)TOHOシネマズ シャンテ、シネクイント、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー