石原都知事発案!東京をアジア映像文化のショーケースに10月29日(金)〜31日(日)東京都写真美術館で開催 六本木ヒルズでのフィルムマーケットも同時開催

 ショートショート実行委員会(代表:別所哲也)は、「“ショートフィルム”という一つのジャンルを映像文化の中で確立したい。」というミッションのもと、 1999年に日本で初めての本格的な短編映画をフィーチャーする映画祭「Short Shorts Film Festival」を立ち上げ6年間の実績を積み重ねてきました。今年2004年5月には米国アカデミー賞公認映画祭としても認定されました。
 
■日本発“アジア”のショートフィルムの祭典が、ついに誕生
 このたび、ショートショート実行委員会(代表:別所哲也)では、「Short Shorts Film Festival」で培ったノウハウと世界のネットワークを生かし、 2004年10月29日から31日の3日間、アジアのショートフィルムのみを紹介する「ショートショート フィルムフェスティバル アジア2004(Short Shorts Film Festival Asia 2004)」を開催することとなりました。
 現在、アジア映画界は、香港・韓国映画を筆頭にインドやタイなどでも盛んに作品がつくられ、多ジャンルにわたる映画が数多く公開され、欧米映画にない魅力に溢れているとの評価からかつてないほど世界でも注目される存在となっています。また、近年アジア映画界では、アジアの映像的な魅力や才能が凝縮されたショートフィルムを東京から世界に紹介し、アジアの若手映像作家の育成や映像産業の振興を行っていくことが求められています。
  「Short Shorts Film Festival Asia 2004」は、こうしたアジア映画界の盛り上がりを背景とし、石原慎太郎東京都知事の発案により、日本発アジアのショートフィルムのショーケースとしてアジア発の新しい映像文化の発信、新進若手映像作家の育成、映像を通した国際的な芸術・文化交流の振興を目的として立ち上がり、第17回東京国際映画祭の協賛企画映画祭として開催されます。
 また、今年は六本木ヒルズで行われるTIFCOM(フィルムマーケット)に、SSFF部門としてショートフィルム専門ブースを出展します。

■「Short Shorts Film Festival Asia 2004」上映作品の特色
 初回にも関わらず、ショートショート フィルムフェスティバル アジア事務局には、アジア16カ国/地域と欧米在住のアジア人フィルムメーカーから412本もの応募作品が集まりました。
 中には、シンガポール映画『CUT』のような話題作もコンペティション部門に入っています。
(『CUT』の概要は4Pをご参照ください)

★招待作品
 特別招待作品としてはアジアの優れたショートフィルムとして世界中で注目を浴びる作品を上映いたします。中でも日本でも人気の高い香港スターであるアンディ・ラウの初監督作品で、アーロンクォックなどの人気スターが出演するミュージカルや、若き日のチョウ・ユンファ主演のホラーショートムービーなどの特別フィルムがご覧いただけます。その他アジアの映画スター出演、監督作品の上映も行います。
 また、今、注目されているミステリー/ホラー作家 乙一氏原作(せつない系ホラームービー)「ZOO」コンピレーションから、村上 淳主演作品を当映画祭でプレミア上映致します。

★ナショナル・ショートショート
過去5年間、日本発のショートフィルムを世界に紹介する場としても各国で注目を浴びてきた「Short Shorts Film Festival」。ショートフィルムという文化になじみの無かった日本でも、この5年間で大きく状況が変化し優秀な作品が多く生まれ、応募作の量、質ともに格段に向上しています。このたび開催を迎える「Short Shorts Film Festival Asia」でも、「ナショナル・ショートショート」プログラムを上映いたします。日本発の若き才能にご注目ください。

★幽霊・ショートショート
 今回、「Short Shorts Film Festival Asia 2004」の特色として、石原都知事の提案により、幽霊をテーマとしたショートフィルムの作品を上映いたします。
 映画産業の発展著しい日本はもとより韓国を始め、アジア各国から、家族ドラマ、ファンタジー&サスペンス、ゴシック人形劇、アニメなど多数のジャンルで作られた“幽霊・ショートショート”の応募作がありました。その中から、韓国の富川国際ファンタスティック映画祭、ミザンシン・ジャンル映画祭などに出品された作品を始め、アジア各国から一般公募作品からも選りすぐりの作品を上映します。

■ショートフィルムの魅力  
 短い作品で、1,2分、長くても25分程度、ジャンルもコメディ、サスペンス、ヒューマンドラマ、アニメーションと多彩なショートフィルムは、短編ゆえのシャープな切れ味と、見終わった後の余韻が大きな魅力です。また、自らの才能をアピールするアイテムとして、欧米では、無名の映画監督がこのショートフィルムをきっかけに一躍スターダムにのしあがることが珍しくありません。ルーカス、スピルバーグ、べッソンなどの監督もショートフィルムでその才能をアピールし、注目されたことがはじまりでした。
 一方、本格的なブロードバンド時代の到来により、ショートフィルムは、パソコンや携帯電話などを通して気軽に楽しむことができる、新たな映像コンテンツとして期待されています。 
  「Short Shorts Film Festival Asia 2004」の開催概要は下記のとおりです。

▼ Short Shorts Film Festival Asia 2004 開催概要
主催:      ショートショート アジア実行委員会
共催: 東京都
日時: 2004年10月29日(金)〜31日(日)※最終日最終回に授賞式を予定
場所: 東京都写真美術館(〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3)
オフィシャルホームページ: http;//shortshorts.org//  (9月中旬から開示)

▼上映作品プログラム
①アジア プログラム(幽霊ショート、招待作品含む) (5プログラム)
②ナショナル プログラム (1プログラム)
 
 招待作品、コンペティション参加作品のトピックは次頁以降のとおりです。 

【特別上映】
●「Bike Boy」
韓国の人気俳優、ユ・ジテの初監督作品。
(ユ・ジテ:2004年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作「Old Boy」に出演)
●「ZOO」
人気ホラー・ミステリー作家、乙一氏原作の短編集「ZOO」を映像化したもの。計5作品からなる短編映画のコンピレーションから、1作品「ZOO」を上映。
(出演:村上 淳)

★招待作品 ※アジア各国の新進気鋭映画監督の各プログラムに1作品上映。
 下記は、招待作品の一部です。

 1.『愛在陽光下(ラブ・アンダー・ザ・サン) 』(香港)
   アンディ・ラウ監督・出演作品/ アーロン・クォック 出演
   香港電台、政府保健衛生機関のもとエイズの正しい知識を広めることを目的として作成された映画。
   カンヌ、ベルリン、東京と世界中で高い評価を受ける。「インファナル・アフェア」「ラバーズ」などで日本でも人気を博すアンディ・ラウ、ジョニー・トゥら、そうそうたる面々を製作陣に迎え、香港映画界を代表する38人もの大スター達が「黄金のクラシック名版」に乗って優雅な舞踏会を繰り広げる。

2.『重現』(香港)/チョウ・ユンファ主演
   本作は、アジア映画界のスーパースターとして、近年ではハリウッドでもトップスターとしての地位を確立しているチョウ・ユンファ若かりし頃の主演作品、1978年製作のショートフィルム。
   チョウ・ユンファは男の熱い友情を描いた「英雄本色」(’86)出演で香港アカデミー賞の主演男優賞を受賞し、トップスターの仲間入りを果たす。その後「The Replacement Killers」(’97)でハリウッド・デビューを果たし「Anna and the King」(‘99)、「臥虎蔵龍」(’00)と大作に相次いで主演し、ハリウッドでもトップスターの座を確固たるものとしている。

3.『A Study for the Skies 』(フィリピン)   Raymond Red(レイモンド・レッド)監督作品
  【STORY】  
  飛ぶことに取り付かれ、一日中森の中で翼作りに励む1人の男。彼は自ら作った翼を手に、グラデーションで彩られた空へと飛び立とうとしている。 そんな彼の様子を表すように、彼を包み込む森もまた、日やろうそくの光に照らされ、七色に輝いている。フィリピンが誇るインディペンデントフィルムメーカーの、初期の貴重な実験的作品。
  【監督プロフィール】
  1965年メトロ・マニラ生まれ。絵画と写真を学んだ後、映画制作へ。『バヤニ』(‘91年)『サカイ』(’96年)など1900年ごろに活躍したフィリピン独立戦争の英雄たちの物語を手がける。最新ミュージックビデオ 『ア二ーノ』が第53回カンヌ国際映画祭にて短編パルムドールを受賞。自国フィリピンの映画界で幅広く尊敬を集めている。

 4. 『 The Anniversary(アニバーサリー )』(ベトナム/アメリカ合作) Ham Tran(ハム・トラン)監督作品
   【STORY】   
   故郷ベトナムを追放されアメリカに住む、年老いた一人の僧侶。彼はいまだに、子供時代を過ごした70年代ベトナムの悪夢から逃れられずにいた。弟の命日を迎え、よみがえる様々な記憶−愛の強いきずな、家族を引き裂いた戦争の裏切りを優美な映像で描いた作品。アカデミー短編実写映画賞にノミネートされている。
   【監督プロフィール】
   アカデミー短編実写映画賞ノミネートほか各国の映画祭にて最優秀短編映画賞を合計25受賞。ベトナム生まれロスアンゼルス在住。自身もベトナム戦争の傷跡を身をもって体験している。

★一般アジア ショートショート部門 話題作
  『 Cut (カット)』(シンガポール)  Royston Tan(ロイストン・タン)監督作品
   【STORY】 
   どうしたら彼女の「カット」を阻止できるか?スーパーマーケットを優雅にお買い物中のミス・検閲を1人の男が突撃彼女が過去にシンガポール映画界で行ってきた、悪行の数々を暴き出す。監督の地元シンガポールの国際映画祭で上映。彼の前作が国産映画であるにもかかわらず、芸術情報省の映倫規定に引っかかっていくつかのシーンを削除させられた上、成人指定映画となったことを痛烈に皮肉った内容となっている。替え歌あり、検閲担当者の女性をモデルにした登場人物あり、とシンガポールでは上映前から話題を呼んだ問題の作品。
   2004年のパナソニックデジタル監督賞を受賞。第8回バンコク短編映画ビデオ祭のオープニング作品として上映された。
   【監督プロフィール】
   「15」(2002)、続いて翌年に、長編版を制作。共に極めて高い評価を受け、各国映画祭にて賞を受賞。
   2003年、バンクーバー国際映画祭にて、ドラゴン&タイガー賞にノミネートされた。その他オーバーハウゼン国際短編映画祭などにも出品している。

【チケット情報】
●チケット種類
1プログラム券 前売り・学生 1200円/当日1500円
パスポート   前売り・学生 8000円/当日9000円

●前売り券
チケットぴあにて、10月1日(金)より発売。
 チケットぴあ:Pコード 1プログラム券  550-777
             パスポート  473-643
        電話予約 音声ガイダンス  0570-02-9999
オペレーター予約 0570-02-9966
        インターネット予約  http://t.pia.co.jp/