日本に留まらず、海外映画祭での評価が際立つ照屋年之監督。十数年に渡り地道に短編映画を発表し続け、遂に短編『born、bone、骨。』でアジア最大級の国際短編映画祭であるショートショートフィルムフェスティバル&アジアのジャパン部門・優秀賞、SKIPシティ国際Dシネマ・観客賞など数々の賞を受賞し、その才能が認められました。そして長編第二作である本作『洗骨』は、モスクワ国際映画祭を始め、上海映画祭、ハワイ映画祭など数々の国際映画祭に選出。ニューヨークで開催された北米最大の日本映画祭・第12回JAPAN CUTSでは28本の作品の中から見事観客賞を受賞、その評価は確固たるものとして確実に広がりつつあります。そして、その世界を感動させた本作が、満を持して2019年1月18日より沖縄先行公開、2月9日より全国公開する運びとなりました。(配給:ファントム・フォルム)

沖縄の離島・粟国島を舞台に、亡き人を風葬し、肉がなくなり骨だけになった頃に対面し、骨を洗い、あの世におくり出すという独特の風習《洗骨》を題材に、“親から子への生命のリレー”、“家族の再生”というテーマを描いた本作。照屋監督は、シリアスな題材を描きながらもコミカルなシーンを絶妙に散りばめ、笑って泣ける珠玉のハートフルヒューマンドラマとして見事に完成させました!

主人公・新城信綱(しんじょう・のぶつな)を演じるのは日本を代表する名優・奥田瑛二。妻を亡くしたことで酒浸りになった父親が、息子と娘、周囲の人々とのやり取りを経て徐々に現実に向き合っていく様を見事に演じきり、その体当たりの演技は観る者全ての心に突き刺さります。また信綱の長男・剛(つよし)と長女・優子(ゆうこ)には、日本映画界に欠かせない実力派俳優・筒井道隆、そしてカンヌ国際映画祭出品作『光』にて堂々の主演を演じた水崎綾女。心がすれ違ってしまった兄妹が、母の死や父親に向き合いながら再び通じ合っていく繊細な心の動きを熱演します。その他、大島蓉子、坂本あきら、鈴木Q太郎を始め、個性豊かな俳優陣が集結。残された家族を暖かく包み込む抜群の演技で脇を固め、本作に最高の彩りを添えています。

奥田瑛二
筒井道隆 水崎綾女 / 大島蓉子 坂本あきら
山城智二 前原エリ 内間敢大 外間心絢 
城間祐司 普久原明 福田加奈子 古謝美佐子
鈴木Q太郎 筒井真理子
 
監督・脚本:照屋年之
音楽:佐原一哉
主題歌:「童神」(歌:古謝美佐子)

製作総指揮:白岩久弥 
製作:藤原 寛 小西啓介 宮崎伸夫 武富和彦
エグゼクティブ・プロデューサー:片岡秀介 
プロデューサー:高畑正和 小西啓介 
協力プロデューサー:飯田雅裕 具志堅 毅  
アシスタントプロデューサー:南 陽 
ラインプロデューサー:金森 保 
撮影:今井孝博(J.S.C) 照明:鳥越博文
録音:横澤匡広 美術:木下沙和美
装飾:石上淳一 ヘアメイク:荒井ゆう子 
キャスティングディレクター:杉野 剛 
沖縄コーディネート:鳥越一枝 
編集:堀 善介 音響効果:佐藤祐美 
助監督:丸谷ちひろ 制作担当:刈屋 真 柴野 淳
宣伝協力:新垣尊大 平野誠也
 スペシャルサンクス:粟国村 粟国村の皆さん 
制作協力:キリシマ1945 
制作プロダクション:ファントム・フィルム
制作:よしもとクリエイティブ・エージェンシー 
製作:『洗骨』製作委員会(吉本興業 ファントム・フィルム 朝日新聞社 沖縄タイムス社) 
配給・宣伝:ファントム・フィルム
(C)『洗骨』製作委員会