今年5月に東京1館で公開されると、口コミが口コミを呼び連日満席を記録した本格ホラーの傑作『ジェーン・ドウの解剖』に続く、松竹エクストリームセレクション<第3弾>『ブラッド・スローン(原題:Shot Caller)』が9月30日(土)より新宿シネマカリテ他にて全国順次公開致します。 ※第4弾『ロキシー』は10月21日(土)より新宿シネマカリテにて公開エリートコースを歩み順風満帆な人生を送っていたジェイコブ(ニコライ・コスター=ワルドー)は、ふとした事故で監獄に収容され、人生が一変。その監獄は、殺し合いの抗争渦巻く暴力が支配する世界だった。この酷薄無情の悪の世界で生き抜く術はただ一つ、“殺られる前に殺る”。刑務所ギャングの現実を描いたクライム・サスペンス・ムービーです。
この度解禁となる映像は、ニコライ演じる主人公のジェイコブが所属する、白人ギャング“アーリアン・ブラザーフッド(AB)”と黒人ギャングが衝突する乱闘場面。ジェフリー・ドノヴァン(「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」)演じるABのボス、ボトルズに指示されると、囚人たちは各々武器の準備を始めます。いざ乱闘が始まると、看守たちが催涙弾を打ち込みますが、双方手を止めることなく確実に倒していきます。始めはためらっているかのようだったジェイコブも、気づけば周囲のギャングと同じようにためらいなく人を刺しており……。

この場面では、130人を超える俳優とエキストラたちが一斉に殴り合っており、DC映画『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』(16)や、『ジャスティス・リーグ』(17)でスタント・コーディネーターを務めているフレディ・ブーシゲスによると、撮影は困難を極めたといいます。中でも、フレディがこの場面でこだわったのは、動きを過剰に演出するのではなく、より自然で感覚的な格闘スタイルを実施することでした。できるだけ画面をリアルに見せるために彼が行ったことは、囚人役の俳優には、ボクシング、キックボクシング、レスリング、柔道、総合格闘技の強者たちを起用。さらに、エキストラとして前科持ちの犯罪者や本物のギャングのメンバーも!そんな彼らが、ボールペンやナイフ、シヴとよばれている刑務所内で作られる粗末な刃物といった武器を手にして乱闘場面に出演していることは、ある意味で恐怖を感じずにはいられません。

そして、本作が撮影された場所は、実際に凄惨な暴動が起きた刑務所として知られているサンタフェのオールド・メイン刑務所。この暴動は、アメリカ史上稀に見る凶悪なものであり、33人の受刑者が殺害され、200人以上が負傷したと記録されています。しかし、多くの遺体が混乱の最中に焼かれたり、バラバラにされた為、実際の死者数はわかっておりません。

監督&脚本:リック・ローマン・ウォー「オーバードライヴ」「プリズン・サバイブ」
主演:ニコライ・コスター=ワルドー「ゲーム・オブ・スローンズ」「キング・オブ・エジプト」
2016年/アメリカ/121分/PG12/bloodthrone.jp
©2015 Shot Caller Films, LLC. All Rights Reserved

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