昨年2016年東京国際映画祭で審査員特別賞と主演女優賞をダブル受賞し、世界の映画祭でも絶賛の声が相次ぐ映画『サーミの血』が、2017年9月16日(土)より、新宿武蔵野館、アップリンク渋谷ほかにて全国順次公開いたします。

本作は、北欧スウェーデンの美しい自然を舞台に描かれる少女の成長物語であり、差別に抗い生き抜く姿に心打たれる感動作です。
トナカイを飼い暮らす北欧の少数民族サーミの少女が家族、故郷を捨ててでも願ったのは――。

美しい大自然に囲まれた北欧の知られざる過酷な歴史。
大切な家族、故郷を捨て、自分を貫き、自由を求めた少女の​姿に、胸が苦しくなるという声が多く寄せられております。
この度、いち早く作品をご覧いただきました各界の著名人から絶賛のコメントが到着いたしました。

コメントページ:http://www.uplink.co.jp/sami/#comments

<『サーミの血』に魅了された著名人から、絶賛コメント到着!!>*敬称略・順不同

どんな場所で、何を学び、誰と恋をして、何を夢見るのか。自分の生き方を選ぶには強さが必要だ。
私はこれまで自分の人生は自分で選んできたつもりだったけど、どこまでも自由に飛べるのは安心して帰る場所があるからだ。
ラップランドを旅したときに手に入れたサーミのブレスレッドに触れながら、そんなことを思った。
―――菊池亜希子(女優・モデル)

わたしが出会ったサーミ民族はヨイクを唄った瞬間、夜空にオーロラが現れたのです。
「サーミの血」は、伝統がドキュメントのように残されていて、
あまりに美しく自然な演技表現に奇跡を感じました。
忘れられないシーンが、必ず見つかる作品です。
―――篠原ともえ(タレント・アーティスト)

自分の居場所にたどり着くまで苦しんだ者なら覚えのある痛み。
故郷でヨイクを歌いトナカイを守り続けた半身である妹を弔う旅。
一番の理解者は一番傷つけた妹で、帰れないことを知ってて
帰りを待っていてくれた妹に許しを請うために。
―――松田洋子(漫画家)

人間の尊厳とは他者より「許され」「与え」られるものなのか?自由は?生き方は?
見据える眼差しと、震えるヨイクの歌声が真っ直ぐ胸に食い込んでくる映画でした。
生存の実感と尊厳と自由!
―――吉野寿(ミュージシャン/eastern youth)

血は変えられないが、運命は切り開ける。誇りゆえに故郷を捨てた少女は、家畜から気高い獣に戻ったトナカイのようだ。
痛みを感じながら、世界が変わっていく瞬間に私たちも立ち会えるだろう。
―――今日マチ子(漫画家)

自分がしてきたこと、されてきたことを、考えずにはいられなかった。
でも物語は、私をその思考の先へと連れて行ってくれた。悲しい歴史の回想、と言えばそうかもしれない。
でもそれ以上に、これは不屈の女の物語。強い女は目が違う!
―――瀧波ユカリ(漫画家)

あなたがもし生まれた時から2級市民として一生過ごさなければならないと分かったらどうしますか。
その身分を受け入れますか。それとも状況を変えようとしますか。これはたまたま北欧の話ですが、日本でもどこで同じことが起きうるものです。
―――ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

これは、素晴らしく研ぎ澄まされた映像美と共に綴られる、差別や逆境の中で道を切り拓こうとするひとりのサーミ族の少女の物語であるけれど、
それは同時に、この手に自由を掴み取り自分自身の人生を生きたいと願うことをやめないための、わたしたちひとりひとりの物語でもあります。
―――小林エリカ(作家・マンガ家)​

自分の血とは?ルーツに対する嫌悪と愛情に揺れ動きながら、暗い歴史の不当な差別に負けず、
凛とした態度で好奇心旺盛に外の世界へ闘いを挑んでいく主人公エレ・マリャの姿に涙流しながら、
大きな勇気と感動を貰いました!北欧の美しい大自然と、30年代のレトロ ・クラシックな都会の人々のコントラストも魅力的な作品!
―――カジヒデキ(ミュージシャン)

人の営みの根源にあるものを、象徴を駆使して描き出す神話的な物語は、歴史のように時代や時間に縛られない。
それは遠い過去であれ現在であれ、営みがあるところに遍在し、私たちにダイレクトに訴えかけてくる。
監督は、事実をヒントにそんな神話的な物語を紡ぎ出し、差別にさらされてきたサーミ人の内面の葛藤や痛みを見事に炙り出している。
―――大場正明(映画評論家)

世間の偏った「常識」を受け入れるな。正しいと思えば行動しろ。
こんな大切なことをひとりの少女が思い出させてくれる。ラップランドの厳格な自然と少女の小さな革命の物語は僕の心を揺さぶり、
勇気が体を懸け巡った。滅多に得難い映画体験だ。
―――矢田部吉彦(東京国際映画祭 プログラミング・ディレクター)

スウェーデンを理想の国と思っている人には、ぜひこの映画を見てほしい。ただしそれはこの国が実際には理想郷とはほど遠いことを知ってほしいからではない。
このような、いわば「自国の闇」に正面から向き合う映画を作る人々がおり、それを正当に評価する人々がいることが、スウェーデンの本当の良さだからである。
―​​――鈴木賢志(明治大学国際日本学部教授・一般社団法人スウェーデン社会研究所代表理事・所長)

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