KAWASAKI しんゆり映画祭は、2000 年から「ジュニア映画制作ワークショップ」という企画を行っております。このワークショップにて、昨年、中学生たちによって制作された映画『学校は二度死ぬ』が、この度7 月12日(水)~18 日(火)に韓国の釜山で開催される第 12 回釜山国際子供・青少年映画祭(Busan International Kids &Youth Film Festival)の「Ready Action」部門に選出されました。「Ready Action」部門とは、全世界から応募のあった作品の中から韓国の若い世代が選出し上映するもので、今年度は約280 本が応募し40 本が選出。『学校は二度死ぬ』はその40 本の中で唯一の日本作品です。

また、昨年の参加者18名中10名が渡航し、映画祭に参加することもこのほど決定いたしました。上映は7/13(木)、7/15(土)、7/18(火)。このうち、ゲストトークの行われる 7/15(土)に監督が登壇予定。7/16(日)には各国から参加する子供・青少年たちとの交流も予定されております。「映画の殿堂」という別名を持つ釜山シネマセンターでの上映は勿論、約二日間の現地での体験は、映画を制作した中学生たちにとって新たな映像表現への刺激となることが期待されるとともに、日韓両国の学生たちにとって文化交流の機会となることと思われます。

【作品情報】『学校は二度死ぬ』(The School Only Lives Twice)
2016 年/34 分/制作:ちーむ カニなべ/ 監督:石井理子/キャスト:関角眞ノ介、滝田莉菜、佐藤明音、石井恵梨華、城田一舟/音楽:いろは
≪あらすじ≫「誰もいねーんだよ、俺ら以外」。秋宮未来は同級生4 人と共に、突然誰もいない中学校に閉じ込められてしまう。彼らは、ある理由から映画『学校は二度死ぬ』を作り始めることに。撮影で明らかになる5 人の共通点と、閉じ込められた本当の理由とは…?

【ジュニア映画制作ワークショップとは】 http://jw.siff.jp/
「KAWASAKI しんゆり映画祭」の一企画として 2000 年から実施し、今年で 18 回目を迎える老舗の映画制作ワークショ
ップです。地域住民のサポートと映像制作のプロの指導の下、中学生たちが脚本作りから映画の宣伝まで行うという「草野球チームの映画版」です。中学生・プロ・地域住民が三位一体となって、考え、話し合い、表現をする楽しさを分かち合いながら、映画制作を実践。完成した作品は毎年秋に行われるKAWASAKI しんゆり映画祭で上映されます。故・今村昌平監督が設立した日本映画大学、市民と街がつくる「KAWASAKIしんゆり映画祭」、アート系からインディペンデントな作品まで上映する劇場・川崎市アートセンターがあるこの新百合ヶ丘という街だからこそ出来るワークショッププログラムです。

【釜山国際子供・青少年映画祭とは】
釜山国際映画祭のkids 部門が2006 年に釜山国際子供映画祭(Busan International Kids Film Festival)としてスタートし、2015 年度より子供だけでなく 18 歳以下の青少年まで対象を広げ、現在の名称に改められました。様々な部門が設けられており、「Ready Action」はコンペティション部門です。この部門は12 歳以下の部門(kids)と13~18 歳の部門(youth)に分かれており、今年度はkids 部門には106 本、youth 部門には173 本の応募があり、最終選考(上映作品)には各20 本ずつが選ばれました。なお、私どもが応募したのはyouth 部門です。今後、映画祭期間中に上映と選考が行われ、幾つかの賞が選出される見込みです。 釜山国際子供青少年映画祭HP : http://www.biky.or.kr