(C)Copyright 2014 by Foxtrot Films

◆日本でも美術展が開催され、人気の高い美術館であるエルミタージュ。今回解禁された映像はそんなエルミタージュ美術館の中で最も多くの人を集めているエリアの名画を垣間見ることができる。本映像にはレオナルド・ダ・ヴィンチの2枚の「聖母子像」が登場する、<リッタの聖母>と<ブノワの聖母>だ。イタリア・ルネサンス期の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画は現在の旧エルミタージュに展示されており、作品の周囲は世界中からの来場者で常に混雑している。誰もが彼の絵画を観ておきたいのだ。<リッタの聖母>は幼児キリストに母乳を与える聖母マリアを描いた作品であり、19世紀にミラノ貴族のリッタ家が所有していたことから、この名前が付けられた。そして<ブノワの聖母>は聖母マリアが赤子であるキリストを膝の上で優しくあやす様子を描いた作品であり、長く行方不明であったが、偶然にも国内のブノワ家で発見された。そして、あまり芸術に興味が無かった皇帝ニコライ2世であったが、<ブノワの聖母>が当時最も高価な絵画であるという理由で購入を決めたのである。

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◆エルミタージュ美術館はレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画を2点所蔵し、ルーヴル美術館(4点)、ウフィッツィ美術館(3点)に次ぐものである。他にもアンリ・マティスの代表作<ダンス>や<赤い部屋>、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソ、ルノワール、モネなど幅広い時代の有名絵画が続々と登場する。そのような数々の美術品を本作はロシア、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館に行かずして高画質で堪能することができるのである。

◆世界三大美術館といわれるのが、フランスのルーヴル(1793年設立)、米国のメトロポリタン(1870年設立)、そしてロシアのエルミタージュである。なかでも1764年創立のエルミタージュ美術館は最も古い(当時の日本は江戸時代第10代将軍、徳川家治の頃)。絵画、彫像、宝飾品、陶磁器、武具など膨大な所蔵品は世界一と言われ、300万点の至宝に、2,000の部屋、他のどの美術館よりも多い学芸員を有し、年間366万人以上(2015年)の入場者が訪れる世界最大級の美術館である。

『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』公式:http://www.finefilms.co.jp/hermitage/

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