2014年7月期に放送された連続ドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』。平日昼間に夫以外の別の男性と恋に落ちる主婦を「昼顔妻」と称し、道ならぬ恋に人生を狂わせてしまった女性を描いたドラマ「昼顔」は社会現象となり、平均視聴率13.9%、最高視聴率16.7%を記録。同クールの記録としては『HERO』に次ぐ2位となりました。また、第82回ザテレビジョンドラマアワードにて脚本賞も受賞し、2014年流行語大賞にもノミネートされるなど大きな話題を呼びました。
そして、「昼顔」がスクリーンに帰ってきます。
主役の紗和を演じるのはもちろんドラマ版から引き続き上戸彩。出産を経て本作が本格的な女優復帰作となり、彼女にとっての代表作とも言えるこの「昼顔」に並々ならぬ意気込みで、日本中の女性がうっとりするような美しく、濃密なラブシーンにも臨みます。
相手役である北野を演じるのは斎藤工。「昼顔」での演技が話題となり、その後も数々の作品に出演し、テレビドラマ、映画界にとって不可欠な存在となりました。そして今、再び「昼顔」でどのような演技を見せるのか、期待が高まります。
ドラマ版のクライマックスでは紗和、北野それぞれに夫、妻がいるにも関わらず、不倫関係に陥り、またそれをこえて本気の恋愛に発展していきました。いつしかそれは明るみに出てしまい、弁護士も交えた示談の上、別れざるを得なくなりました。紗和は結局夫と離婚し、一人に。そして北野は離婚しない意志を持つ妻とともに遠く離れた場所に引っ越しました。
映画版ではそんな二人が数奇な運命の下、遠く離れた海辺の町で出会ってしまうところから始まります。
再び「恋」の炎が燃え上がり、禁忌を犯してしまうのか。
出逢ってはいけない二人に、どのような運命が待っているのか。
キャストも台本を読んで驚きを隠し得なかった衝撃の結末にご期待ください。
 メガホンをとるのは、ドラマ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」の演出から続投する西谷弘監督。ドラマだけでなく『任侠ヘルパー』『容疑者Xの献身』『真夏の方程式』など数々の映画を手掛けており、映画監督としても高く評価されています。
 脚本を手掛けるのはこちらもドラマ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」を手掛け、その他にも数々のヒット作、話題作を手掛けている井上由美子。

問題作となり、社会現象となった「昼顔」。
平日午後3時の恋人たちがスクリーンでめくるめく「純愛」を繰り広げます。
出逢ってはいけない二人が迎える衝撃の結末とは—。

ドラマストーリー
笹本紗和(上戸彩)は狭いマンションで夫と二人、子供もなく平凡に暮らす主婦だった。ある日、紗和はパート先のスーパーで、美しい滝川利佳子(吉瀬美智子)と知り合った。利佳子は裕福な夫や二人の娘と何不自由なく暮らしながら、遊び感覚で不倫を楽しむ人妻だった。

スーパーで起こった高校生による車上荒らしの一件で、紗和は担任教師の北野裕一郎(斎藤工)と出会う。北野には妻がいたが、お互いに惹かれ合っていく紗和と北野。一方の利佳子は画家の加藤修(北村一輝)に遊び以上の想いを抱き、家庭内に波風を立てた。

紗和と北野は不倫関係に陥り、二人の関係は本気の恋愛に発展していった。しかし、紗和の存在は北野の妻の知るところとなった。弁護士も交えた話し合いの結果、別れざるを得なくなる紗和と北野。

利佳子は娘たちのために加藤と別れ、家庭に戻る。北野も勤務先の高校を退職し、離婚しない意志の妻と遠く離れた場所へ引っ越した。しかし紗和は結局、夫と離婚して一人になった。紗和と北野に残ったのは、忘れがたい愛の記憶だけだった。

映画ストーリー 
あれから3年、紗和は海辺の町で慎ましく一人で暮らしていた。
その町に偶然講演のため訪れた北野。それを知った紗和は想いを抑える事が出来ず、秘かに会場に向かうのだった…。

運命のいたずらにより再会してしまった、会ってはいけない二人。
3年前に交わした愛が忘れられず二人は逢瀬を重ねていくのだが…。

コメント

上戸彩(主演)
ドラマで最後に工くん演じる北野先生を感じたのは、校内放送での北野先生の告白を学校の外で聞いて泣いているという結構衝撃的なお別れのシーンだったのですが、クランクインが、ある場所の扉を開けて入ろうとしたときに北野先生の声だけが聞こえるというシーンで。もうそれだけでドラマとリンクして泣きそうになってしまいました。その後はもうスイッチが入ってしまって、終始泣くのを我慢していました。
ドラマの頃は多くの方々が観てくださって反響が大きくて、それとともにとてもやりがいを感じていました。こうして二年経って、改めて映画化することが本当にありがたいと思っています。
台本が上がってきたときは、一視聴者として、さらに紗和の気持ちでも読んだのですが、読み終わって台本を閉じたあとにすごく胸が苦しくなって、涙が出てきちゃいました。今は感情移入しながら台詞を覚えていますが、どのシーンでも泣きそうになっています。
この「昼顔」は私の中でも新境地を開けた作品だと思いますし、映画「昼顔」ではもうひと踏ん張りして、皆さんにもう一歩新しい「上戸彩」を見ていただけるように、そしてまわりの方々に代表作として認めていただけるように頑張っていきたいなと思います。

斎藤工
私はこの「昼顔」という作品に出会ったことで色んな変化がありました。それぐらい、私にとってはターニングポイントになった大事な作品ですし、「昼顔」で北野先生という一つのカラーをいただき、気付くと自分の中で基準の一つになっていて、そこから他の表現を模索していることがあります。
ドラマの方は色々なとらえ方ができる終わり方だったのですが、映画の台本を読んで、ラストについてはその衝撃をいまだに受け止めきれずにいます。2年前のドラマからこの期間を空けるという意味が、きちんと台本に落とし込まれていたのが素晴らしいと思いました。
ドラマを観ていない方でも楽しめる内容になっているというのがこの映画の強さでもあると思います。映画祭などで出会った海外の方からもいまだに「昼顔」のことを言われたりするんです。なのでこの「昼顔」が映画としてまた海を渡ってほしいと思います。体の芯に響くような作品なので、これを是非劇場で受け止めていただきたいなと。まだ公開は先ですが、我々日々魂を込めますので、映画「昼顔」よろしくお願いいたします。

映画公式サイト:http://hirugao.jp/

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執筆者

Yasuhiro Togawa