名匠エドワード・ヤン監督が 1991 年に発表した、傑作『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』がデジタル・リマスターされ、25 年ぶりに日本のスクリーンに戻ってきます。

本作はBBC が1995 年に選出した「21 世紀に残したい映画100 本」に台湾映画として唯一選出され、2015 年に釜山映画祭が選出した「アジア映画ベスト 100 本」の第7位に選出されるなど、映画史上に残る傑作として評価されながらも、日本では初上映以来25 年間、観る機会がほとんどありませんでした。

本作の発表から25 年を記念して、3 時間56 分デジタル・リマスター版が 10 月25 日より開催される第 29 回東京国際映画祭<ワールド・フォーカス部門>においてプレミア上映が決まり、エドワード・ヤン監督の生誕70 年、没後10 年となる2017 年に劇場公開されることが決定しました。

<ストーリー>1960 年代の台湾・台北。夜間中学に通うスーは不良グループ・小公園に属するモーやズルらといつもつるんでいた。スーはある日ミンという少女と知り合う。彼女は小公園のボス、ハニーの女で、ハニーは対立するグループ・軍人村のボスと、ミンを奪い合い、相手を殺し姿を消していた。ミンへの淡い恋心を抱くスーだったが、ハニーが突然戻ってきたことからグループの対立は激しさを増し、スーたちを巻き込んでいく。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=55551

執筆者

Yasuhiro Togawa