このたび、黒沢清監督が初めてオール外国人キャスト、全編フランス語で撮りあげた最新作『ダゲレオタイプの女』(10月15日(土)からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開)が、10月25日(火)から開催される東京国際映画祭Japan Now部門に出品することが決定致しました!
今回、本作が出品されるJapan Now部門は、近年の日本映画を振り返り、現在の日本を代表する作品の数々を映画祭独自の視点でセレクションする部門。
本部門の作品を観れば、今の日本映画の最新の潮流が分かると共に、現在の日本が見えてくるとも言われています。
今年、アカデミー会員にも選出され、国内外から注目されている黒沢監督が手掛ける初の海外進出作品が、日本で開催される東京国際映画祭で満を持して上映されることとなりました。

また、ワールドプレミアとなったトロント国際映画祭では、「まるで魔法のよう!とても感動的で、素晴らしい演技、監督も素晴らしい!本当に驚いた!」(ヴァニティ・フェア誌)など、各誌の映画評で絶賛。
続いて、今年10月6日から韓国で開催されるアジア最大の国際映画祭、第21回釜山国際映画祭ガラプレゼンテーション部門、そして、10月7日からす開催される、世界三大ファンタスティック映画祭の1つ、第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭ニュー・ビジョン部門への正式出品されることも決定しました。
先日行われたジャパンプレミアでは、一足先にみた観客たちの絶賛の熱い感想がSNS上に溢れています。
北米、アジア、ヨーロッパ、そして日本。世界中を『ダゲレオタイプの女が』席巻致します!

本作は、世界中に熱狂的な支持者を持つ黒沢清監督の最新作。世界最古の写真撮影方法“ダゲレオタイプ”を軸に、芸術と愛情を混同した写真家の父の犠牲になる娘と、“撮影”を目撃しながらも娘に心を奪われていく男の、美しくも儚い愛と悲劇の物語を描き出しました。
主役のジャンを演じるのは、数々の名匠の作品への出演が続くタハール・ラヒム。ジャンが想いを寄せるマリー役に『女っ気なし』の新星コンスタンス・ルソー、マリーの父であり、ダゲレオタイプの写真家をダルデンヌ兄弟作品で知られるオリヴィエ・グルメ。
そして、デプレシャン作品常連の名優マチュー・アマルリックが脇を固めます。

東京国際映画祭は、10月25日(火)から11月3日(木・祝)まで六本木ヒルズ、EXシアターほかにて開催。
『ダゲレオタイプの女』は、10月27日(木)13時55分からTOHOシネマズ六本木スクリーン1にて上映。
上映後には黒沢清監督によるQ&Aも予定しています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa