この度、東京都写真美術館のリニュアルオープンに伴い、龍村仁監督作品「地球交響曲第八番」の凱旋ロードショーおよび第一番から第七番までの全作品を一挙公開する運びとなりました。

「地球交響曲第八番」は、2015年春に封切、昨年に続く凱旋ロードショーとなります。
第八番では、大震災を経て、私たち日本人は今、真の復活を遂げるために何に気づき、何をなさなければならないのか、600年前に奉納された能面「阿古父尉」に込められた世阿弥からのメッセージ、震災からの気仙沼の海の復興、樹の精霊に導かれたかのように、人智を遥かに超えた世界から聞こえてくる声に耳を傾ける内容となっております。

「地球はそれ自体がひとつの生命体である」というジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論の考え方に勇気づけられ制作が開始された「地球交響曲」。
地球(ガイア)の未来にとって示唆的なメッセージをもつ人々が登場するこの映画は、1992年に「第一番」をから始まり、2015年公開の「第八番」まで草の根の自主上映を中心とした上映活動が口コミを呼び、これまでに250万人に上る観客を動員してきました。
美しい映像と音楽、珠玉のことばの数々によって織り成される映画「地球交響曲」は、環境問題や人間の精神性に深い関心を寄せる人たちのバイブル的存在ともなっており、動員数は今なおとどまることなく、かつてないロングランヒット作となっています。
また、出演者のトークショーの同時開催も予定しております。

谷川俊太郎(詩人)さんから寄せられたコメント
木にひそむ音楽、海に眠る荒ぶる神、火に甦る太古からのときめき、いのちを畏れ尊ぶ神話的な感情が、ヒトと自然とのかかわりを繰り返し更新することを、この映画は美しい映像で教えてくれる。—-

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執筆者

Yasuhiro Togawa