この度、11月5日(土)より、映画『愛∞コンタクト』がユーロスペース他にて全国順次公開となります。
本作は、30年間、5,000人以上の女性と向き合い続けてきたアダルトビデオ界の巨匠・ヨヨチュウこと代々木忠監督が、撮影現場で出会った様々な男女を通して、どうしたら人は心から目合い(まぐわい)つながれるのかを綴った「つながる セックスが愛に変わるために」(単行本:祥伝社刊、文庫版:新潮社刊)を原作とした、3作から成るオムニバス映画です。

 母親の言いつけ通りの“いい子”として人生を歩んできた女子大生の抑圧された無意識が、電気となって身体から溢れ出す1作目の『感電』、離れていく彼氏の心を繋ぎ止めようとするあまり、愛のテクニックを学ぼうと風俗店に飛び込むOLを描く2作目の『おはよう、マコちゃん』、自分大好き!な美人女優が、プライドの高さゆえにどうしても「愛してる」の台詞が言えずに、主演映画の監督と対立する3作目の『LOVE REVOLUTIONS』。三者三様の恋愛できない=つながれない女たちの悲喜劇が展開します。

 女優・中原翔子が、早川ナオミ名義で初プロデュースを手掛け、新進気鋭の女性監督がメガホンを取り、原作のエピソードに大胆な脚色を施しました。1作目の『感電』を、『電撃』(2011年)、『桃まつりpresents なみだ/MAGMA』(2013年)の渡辺 あい(1984年生まれ)が、2作目の『おはよう、マコちゃん』を、『1BR らぶほてる』が第5回ピンクシナリオ大賞を受賞した深井 朝子(1988年生まれ)が、それぞれ監督。3本目の『LOVE REVOLUTIONS』を、渡辺が監督を、深井が脚本を担当するかたちで共同制作しました。更に、オムニバス3作全ての監督助手を務めた淺雄 望(1987年生まれ)が幕間映像を演出しています。
 また、本作には、女優・モデルとして活躍し、7月7日に第一子を出産した加藤夏希や、寺島進、諏訪太朗らベテラン俳優をはじめ、アイドルユニット・アイドリング!!!メンバーから女優に転身した長谷川るみ、「仮面ライダーゴースト」のアデル役を好演中の真山明大といった若手俳優まで、実力派俳優たちが顔を揃え、ちょっと可笑しくて愛おしい登場人物たちを演じています。
 原作と映画が、3本の映画同士が、俳優と映画が、登場人物同士が、それぞれ絶妙に“つながり合い”、ここに1つの作品が誕生いたしました!

 このたび、本作の予告編が完成いたしました。冒頭から、夜空に光の柱が立ちあがり、マカロニウェスタン調のテンポの良い音楽に乗って、女たちの本音が炸裂する痛快な仕上がりとなっております。

予告編::https://www.youtube.com/watch?v=NOOk-7_MQTs

【原作者・代々木忠監督のコメント】
女性を念頭に置いてつづった『つながる』が、女性プロデューサーの早川ナオミ(中原翔子)に受けとめられ、3人の女性監督によって映像化されたという事実が、僕にとってはなによりの驚きであり、このうえなく嬉しいことなのである。また多くの人たちに、この映画が“つながっていく”ことを心から祈っている。

——代々木 忠(AV監督/「つながる セックスが愛に変わるために」著者)

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執筆者

Yasuhiro Togawa