この度、本作が韓国で開催される第21回釜山国際映画祭(10月6日〜10月15日※現地時間)の【A window of Asian Cinema(アジア映画の窓)】部門に正式出品されることが決定、また現地9日での上映には中野監督が登壇し、Q&Aを行う予定。同部門は、さまざまな視点とスタイルを持つ才能豊かなアジアの映画監督たちによる優れた作品を紹介する部門で、日本からは、西川美和監督『永い言い訳』、本作出演のオダギリジョーが主演を務める山下敦弘監督『オーバー・フェンス』など話題作もエントリーされている。

本作では、先日閉幕した第40回モントリオール世界映画祭への初出品に続き、本映画祭への出品も初となり世界からの期待の高さも伺える。第一報を聞いて中野監督は「究極の家族愛を描いたこの映画のラストシーンをどう感じてもらえるのか?きっと、熱く沸き上がってくれるはず、そう信じて釜山へ行ってきます。とっても楽しみです。」とコメント。また同映画祭の執行役員ヤン・シオン氏は、「この「アジア映画の窓」部門で上映される『湯を沸かすほどの熱い愛』は、笑いあり涙ありの家族映画であり、中野量太監督が描く強力な女性映画でもある。母として妻として生きる一人の女性の家族に対する責任と愛。そこから生まれる無限とも言える肯定的思考。

映画を見終わると、この妙なタイトルの意味をもう一度味わえる二度美味しい作品。世界共通の単語となりつつある“UMAMI”たっぷりの作品だ。「アジア映画の窓」部門に相応しい今現在の日本映画の流れが把握できる一本である。」とコメントを寄せている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa