2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇。その知られざる真実に、クリント・イーストウッド監督と主演トム・ハンクスのアカデミー賞®コンビが迫る、問題作にして究極のヒューマンドラマ『ハドソン川の奇跡』が9月24日(土)より公開。日本公開に先駆け全米で公開され、No1大ヒットを記録。さらにアカデミー賞有力候補の呼び声高く、作品賞、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネートが確実視されている。
この度、160万人が住むマンハッタンへ制御不能となった重量70トンもの航空機が墜落するなかで、機内の混乱が映し出された特別映像が到着。さらに、当時の航空機に搭乗していた“奇跡の体験者”のお2人からのコメントが到着し、リアルな表現に驚いたという。

ニューヨーク発、シアトル行き乗員乗客155人を乗せたUSエアウェイズ1549便が、上空850mで航空機を突如襲った全エンジン停止事故。160万人が住む大都会の真上で、制御不能の70トンもの機体が高速で墜落していくなかで機内の混乱が描かれる。なんと、当時この機内に2名の日本人が搭乗していた。その日、ニューヨーク駐在員だった滝川裕己さん (50歳)と出口適さん(43歳)は、アラバマ州の取引先に向かう際に“奇跡の体験者”となった。両名は、本作を鑑賞し、「胸が熱くなりました。私自身が体験したこととあいまって、事故後の人間ドラマに感動しました。事実に即したリアルな表現にも驚きを覚えました。改めて、いま生きている喜びを噛みしめました。そしてサリー機長にお礼を伝えたい。映画を観て、そんなことを思いました。」滝川裕己さん、「9.11が起こった年にNYに赴任し、その後この事故を経験しました。映画を見て、改めて思い出しました。事故で起こったことをそのままに、とてもリアルに描かれていました。肩が痛くなるほど、ドキッとしてしまいました。映画を観て、改めてサリー機長のプロ意識に感動しました。」出口適さんと両者共に作品の“リアルさ”について口を揃える。

リアルさだけでなく、サリー機長についても言及する2人。当の本人は「あの事故の間、関わった誰もが素晴らしい仕事をした」と明かす。到着した映像でも、奇跡がもたらされる様子を垣間見ることができる。さらに「9.11の後の時代であり、人々は不安でいっぱいだったのです。そんななかでこの事故がマンハッタンで起き、私たちは生還しました。そのことが人々に希望を与えたのだと思います。たとえ事故に関係のなかった人々にも」と奇跡によってもたらされた希望についても、振り返る。

前作『アメリカン・スナイパー』で戦場という極限の状況下における兵士の人間性を鋭く優しく見つめた巨匠イーストウッドは、今を生きる我々に何を伝えてくれるのか。世界を震わす真実のドラマが幕を開ける。
また、USエアウェイズ1549搭乗者:滝川さんと出口さんは、16日のトム・ハンクス&アーロン・エッカート来日記者会見への登壇も予定している。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=54908

執筆者

Yasuhiro Togawa