この度、独特の映像美と世界観から世界中のファンを虜にするアレハンドロ・ホドロフスキー監督が、アカデミー賞®名誉賞受賞ピーター・オトゥール、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞オマー・シャリーフ、そしてドラキュラ伯爵役や『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『スター・ウォーズ』シリーズへの出演も記憶に新しいクリストファー・リーという名優3人を配し、『サンタ・サングレ/聖なる血』に続く長編第6作目として創り上げた『ホドロフキーの虹泥棒』が、11月12日(土)より渋谷アップリンクほか全国順次公開が決定いたしました。

メキシコで深夜上映されて大ヒットし、ジョン・レノンやアンディ・ウォーホルといったアーティストに絶賛され、カルト映画の代名詞となっている『エルトポ』(70)、そして『ホーリー・マウンテン』(73)で日本でも知られるアレハンドロ・ホドロフスキーが、英国に呼ばれて監督した初のメジャー資本大作であり、1990年にヨーロッパのみで公開されたものの、アメリカや日本でも完全未公開でありましたが、今回、ホドロフスキー監督自らの監修によるディレクターズ・カット版(92分・公開当時は87分)が完成し、日本でも陽の目を見ることになりました。

主演のピーター・オトゥールとオマー・シャリーフは、『アラビアのロレンス』(62)で初共演し、その後『将軍たちの夜』(67)で再共演して以来の3度目の共演作もありますが、すでにこの世を去った3名優と鬼才ホドロフスキー監督が組んでどんなものになっているのか、映画ファンにとっても興味深い作品になっております。

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執筆者

Yasuhiro Togawa