昨年、数々の賞レースを賑わせ、そのラストの衝撃にミニシアターながら世界で大ヒットを記録した『セッション』のデイミアン・チャゼル監督の最新作『LA LA LAND(ラ・ラ・ランド)』(原題)が8月31日から開催されていた世界3大映画祭の一つ“ベネチア国際映画祭”で見事エマ・ストーンが女優賞を受賞しました!

世界3大映画祭としてカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭に並ぶベネチア国際映画祭は今回で73回を数える歴史ある映画祭。開催期間は8月31日〜9月10日までで、本作は同映画祭のオープニング作品として8月31日に上映されました。今回受賞した女優賞は過去にはジュリアン・ムーアが『エデンより彼方へ』(02)で受賞し、アカデミー賞主演女優賞にノミネート、ヘレン・ミレンが『クイーン』(06)で受賞し、そのままアカデミー賞主演女優賞を受賞するなど、アカデミー賞前哨戦の一つとして女優賞の受賞は好調な滑り出しとなりました。なお、日本の公開は2017年2月を予定しています。

オーディションに受からず落ち込んでいた女優志望のミア(エマ・ストーン)はふとピアノの音色に誘われて入ったジャズバーでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と最悪な出会いを果たす。偶然にも二度目に出会った時は、セバスチャンはふてくされながら80年代ポップスをプールサイドで演奏していた・・・。初めての会話でぶつかり合う二人、しかし、お互いに秘める才能に惹かれ始め、次第にそれは恋へと変っていく—。
古き良きハリウッドの50〜60年代のミュージカル映画を彷彿させる最高にゴージャスでロマンチックな展開は観る者全てを感動と興奮でのみ込んでいく!
監督は28歳にして『セッション』で数々の賞レースを賑わせ、世界中を虜にした<若き天才>デイミアン・チャゼル。
セバスチャンには業界引く手数多の実力派俳優で日本でも人気の高い『きみに読む物語』、『ドライヴ』などで知られるライアン・ゴズリング、ミア役には『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞を始め数多くの賞にノミネートされたエマ・ストーンなど超豪華キャストが集結!これからの賞レースを賑わせる事間違いなしの本作—是非引き続きご注目下さい!

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執筆者

Yasuhiro Togawa