この度、金井純一監督作、主演増田璃子、吉沢悠の映画「ちょき」が12月3日より渋谷HUMAXシネマにて公開が決定いたしました。合わせてポスタービジュアルも解禁!また主演の増田璃子、吉沢悠、金井純一監督からコメントも寄せられました。

『ちょき』は、短編『転校生』や長編デビュー作『ゆるせない、逢いたい』が国内外で高い評価を得た金井純一監督・脚本によるオリジナル作品。和歌山の少しレトロな美しい街並みの中で、愛を求める盲目の少女と妻を失った美容師の男のささやかな恋の物語が紡がれる。
今回解禁となるポスター写真は第40回木村伊兵衛写真賞を受賞の気鋭の写真家・川島小鳥が担当。台本を読んで現場入りし、そのインスピレーションから撮影したという。増田璃子演じる瀬戸サキと、吉沢悠演じる波多野直人が屋上に二人で座っていて、サキの手には白伺があり、盲目の少女ということがわかる。映画の世界観と川島氏の写真世界が融合し、優しくも切ないビジュアルが出来上がった。
また作品の完成に寄せてコメントが寄せられている。

【増田璃子】
「撮影から8ヶ月経って和歌山の景色を見て、本当に素敵な場所に居たことを改めて実感しました。
全盲の役を演じるのは初めてで、目線や動作に苦戦しました。さらに難しいと感じたのは方言です。和歌山の方に指導してもらいながらなんとか自分の台詞にしていきました。やりやすかった点は、当て書きで書いてくださったので、ありのままの私の姿で演じられました。
金井監督とは4年ぶりにお会いしました。4年前と印象は変わらず、サキを演じる私と真剣に向き合ってくださるので、私も自分の役にこだわりを持って演じる事が出来ました。また、以前の撮影から大分時間が経っている中、声をかけていただいた事が本当に嬉しかったです。
吉沢さんの印象は、お会いする前からイメージしていた通り紳士的な方でした。吉沢さんは一緒のシーンで私の細かい所まで気にかけてくださいました。私は芝居自体久々で、緊張していたのですが吉沢さんの優しさに助けていただいて、とてもやりやすかったです。未熟な私を支えてくださって、本当に感謝しています」

【吉沢悠】
「全体的に優しい世界観で、それぞれのキャラクターを丁寧に描いている映画だと思いました。見終わった後には、じんわりと温かい気持ちが残りました。
役設定が美容師なので早い段階から友人に頼み、技術を教わってハサミ使い含め美容師に見えるように研究しました。キャラクターとしては妻を亡くした過去があり、幼少のころから知っている少女にある種の想いを寄せるという複雑な内面を表現することに繊細に取り組みました。
増田さんはとても透明感のある女優さんで、感情を剥き出しにするというより内面が滲み出てくるような表現をする、今回の役柄にぴったりな方だと思いました。
金井監督は、とても柔らかい雰囲気な人柄で、今作品もオリジナルで描いていますが、人の持つ本質を描かれる鋭い感覚の方だと思いました。リハーサルで役者やスタッフが生み出したものを柔軟に取り入れて、映画に真実を描こうと向き合っている監督だと思います。」

【金井純一 監督・脚本】
「最初の構想から4年近く経ち、ついに完成した映画。
スクリーンで初めて見た瞬間、これは見た人の心に絶対に届くものになったと思いました。
撮影中、現地の方が本当に全盲の少女だと思っていたほど、見事に盲目の役を演じきった増田さん。
そして、美容師の先生も太鼓判を押すほど、技術を習得して撮影に臨んでいただいた吉沢さん。
盲目の少女と美容師という設定を超えて、二人が織り成す芝居を見続けられたことが、本当に幸せでした。
この映画が放つやさしい光、閉じ込めている深い悲しみが、暗い映画館の中で観客の心にそっと寄り添っている…、そんな映画として届けることができたらと思っています。」
音楽・主題歌はおおはた雄一が担当。監督リクエストによる全編書きおろしのギターの音色がストーリーにそっと寄り添い、主題歌「風の声を聴いた日に」はふたりを見守るような優しい歌声、詩で映画を締めくくっている。主題歌に関しての詳細は今後発表予定とのこと。
11/19(土)和歌山での先行公開のあと、東京では渋谷HUMAXシネマにて12/3(土)より期間限定レイトショー公開が決定!上映期間には映画に関連した様々なイベントが行われる予定。優しくも切ない、感涙必至の純愛ラブストーリーは必見だ。
前売り券は9/17よりジストシネマ和歌山、イオンシネマ和歌山他、渋谷HUMAXシネマにて劇場窓口にて販売開始。

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執筆者

Yasuhiro Togawa