壮大なスケ—ルと想像を超えるストーリーで、目の肥えた日本のコミックファンだけでなく世界をも魅了。驚異の“ハガレン”現象を巻き起こした今世紀最大級の傑作コミック『鋼の錬金術師』がついに実写映画化! そしてこの度、『暗殺教室』シリーズの山田涼介(Hey! Say! JUMP)主演、『ピンポン』で日本映画の新たな1ページを作った曽利文彦監督による2017年最大の映画プロジェクトが、8月26日(金)無事クランクアップ。
撮影中盤には、原作者・荒川弘による撮影現場見学も実現! 8月の猛暑の中、映画のクライマックスシーンを見学し、出演キャストとも会話を交わし、見学後の記念撮影では撮影ボードに実筆イラストを描いて頂くなどスタッフにとってもサプライズな出来事となった。これにより曽利組キャスト&スタッフ一同の士気が高まり、3ヵ月にも及ぶ撮影のラストスパートを一気に駆け抜けた。

原作は、スクウェア・エニックス 月刊「少年ガンガン」にて2001年〜2010年に連載された荒川弘の代表作。全世界シリーズ累計部数7,000万部超という大ヒット記録を打ち立てている。錬金術が存在するファンタジーな世界観は日本での映像化は不可能と言われ、ハリウッドでの映画化もウワサされたほど。映画化にあたって、主演の山田涼介をはじめ、本田翼、ディーン・フジオカ、松雪泰子といった日本を代表する最強ドリームチームが勢揃いし、『ハリー・ポッター』『るろうに剣心』『デスノート』シリーズのワーナー・ブラザース映画が総力を結集。壮大な物語にふさわしい日本映画の枠を超える、誰も見たことないエンターテイメント超大作の誕生に期待が高まる。

5月の製作発表では、「ハガレン実写化って、日本映画界が覆りそうな勢い!」などSNS上での期待コメントが殺到。関連ワードが軒並み急上昇検索ワードにランクイン、上位10傑を占めるなど日本中で話題をかっさらった。撮影は3ヵ月の長期間に及び、世界観の表現を追求し、街の建物などにかつて実際に錬金術師が存在した名残があるイタリアで6月にクランクイン。イタリアでの撮影は準備期間を含め1ヵ月間。日本各地でのロケ撮影を経て8月26日(金)にクランクアップを迎えた。

山田をはじめとするキャスト陣は、ハードなアクションから、エモーショナルなシーンまでを見事に演じ分け、国民的漫画原作の映画化という重責を担い、緊張感を保ちながらも監督・スタッフとの厚い信頼関係を築き全力で撮影に臨んだ。撮影中盤8月5日(金)に撮影現場を訪れた原作者・荒川弘は、キャスト・スタッフにねぎらいの言葉をかけると、精巧に作られた衣装やセットを興味深く見入り作品の世界感が見事に表現されていることに満足。現場に掲げてあった看板に直筆でイラストを描き、一同はより一層士気を高めてクライマックスシーンの撮影に挑んだ。

 約3カ月間におよんだ撮影を終えて、曽利監督は「制作においてはこれまでの日本映画ではやったことのない撮影スタイルを取るなど、新たな日本映画の可能性を追求してきました。イタリアでの撮影から始まり、約3ヶ月、キャスト、スタッフと共にリアルな映像については撮るべきものは撮れましたので、後は私には作品を完成させる義務があります。これから1歩1歩作りあげて行こうと思っています。ファンの皆様には、原作やコミックのテーマ、魅力を込めつつ、実写だからこその“カタチ”をスタッフ、キャストで議論を重ねながら、作りあげたものとなりますので、是非応援頂けたらと思っております」とコメントし十分な手ごたえと完成に向けての意気込みを語りました。「ハガレン」の代名詞とも言える心理描写やアクション、エドワードとアルフォンスの兄弟の掛け合いと錬金術の映像表現などがどのように表現されているのでしょうか。ますます期待の高まる映画『鋼の錬金術師』の今後の動向に是非ご注目ください。

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執筆者

Yasuhiro Togawa