2014年に韓国で公開されるや平日の3日間で100万人、1ヶ月間で1000万人を動員し、2014年の興行収入第4位という大ヒットを記録。更に、韓国最大の映画祭・第35回青龍映画賞で最優秀作品賞・男優主演賞ほか、数々の映画祭で受賞された社会派ヒューマンドラマ『弁護人』が、11月12日(土)より新宿シネマカリテほかにて全国で公開となります。
本作は、ソン・ガンホが、高卒でコネも学歴もない一人の弁護士が政府を相手に孤軍奮闘する、実話を基にした社会派ヒューマンドラマ。本作の日本公開にあたり、ソン・ガンホから日本の映画ファンに向けてコメントが到着いたしました。

ソン・ガンホ コメント
私自身『弁護人』という映画は芸術的に優れた価値のある映画だと思っていません。それにも関わらず『弁護人』という映画は韓国で1,000万人を超える観客を動員し、全国民に愛され熱狂され賛辞を送って頂いたのには、芸術的な価値よりも『弁護人』という映画が伝えようとする真実と真意が観客に届いた結果の反応であると思っています。それは、ヤン・ウソク監督の真説でしっかりしたシナリオと共に完成度の高い演出力が絶妙に合わさって完成度の高い仕上がりになり、それが観客に伝わったからではないかと思います。
日本の観客にも芸術的な価値よりも隣国の韓国に実存した人物、惜しくも亡くなられた方の若い頃の生き様を通じて、日本であっても韓国でも同じ時代を生きる現代人であれば誰でもが共感出来る信念と人生についての哲学のように、主人公の生涯の一部を通して共に共感し感動できるそんな時間になれば嬉しいです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa