従来の時代小説とは異なり、明瞭で痛快なストーリーと血湧き肉躍る合戦シーンで、全く新しい歴史小説の到来を告げた快作「のぼうの城」でデビューを飾り、「村上海賊の娘」は全国の書店員が「いちばん売りたい本」を選ぶ本屋大賞を受賞するなど、常にその圧倒的なスケールで読者を戦国の世界へ誘う和田竜の「忍びの国」(累計発行部数55万部)。

時代劇映画初主演となる大野智と、力強い演出力でエンターテインメント性豊かな作品を作り出す、国内外でも評価の高いトップクリエイター中村義洋監督により、実写映画化されます。国民的アイドルグループ嵐のメンバーとしてはもちろん、ドラマ、舞台、映画、アートと様々なステージでその圧倒的な存在感を発揮している大野智が演じる主人公の無門は、普段は“金の亡者”で“無類の怠け者”だけれども“史上最強”の忍び。天正伊賀の乱を題材に織田軍と伊賀忍びとの合戦をダイナックに描く本作で、その切れ味鋭いダンスでも証明されている高い身体能力を駆使して本格的なアクションに初挑戦します!

そしてこの戦国エンターテイメント超大作に、豪華実力派キャストが集結しました!!

無門の妻で、安芸の武家から無門にさらわれてきた女性・お国を演じるのは、異性からだけでなく、幅広い層の同性からも支持され、近年では、『風に立つライオン』(15年)、『進撃の巨人』(15年)、『シン・ゴジラ』(16年)と話題作に立て続けに出演している石原さとみ。今回主演の大野智とは初共演となります!伊賀・下山家の嫡男で、ある事件により忍びに失望してしまう下山平兵衛に鈴木亮平。抜群の身体能力を持ち、肉体改造を含め、徹底した役づくりに定評のある鈴木は今回アクションのために二か月間稽古を積んでおります。また、伊賀を治める十二家評定集の一人、百地三太夫を演じるのは1992年の『落陽』以来、24年ぶりの映画出演、そして時代劇映画初出演となる立川談春。伊賀の国に攻め込む織田信長の次男、織田信雄には主演・大野智の事務所の後輩で大野とは初共演となるHey!Say!JUNPの知念侑李。信雄の家臣、長野左京亮はマキタスポーツ。政略結婚で信雄の妻となる北畠凛を、時代劇映画初出演となる平祐奈。その父で、伊勢国を治める北畠具教を國村隼。そして、剛力で名を馳せる信雄の家臣、日置大膳を『十三人の刺客』(10年)、『清須会議』(13年)、『新宿スワン』(15年)など幅広く活躍し、日本映画界を代表する俳優・伊勢谷友介が演じます。さらに、でんでん、満島真之介、きたろうなど実力派キャストにより、忍者アクション、スリリングな頭脳戦、そして人間ドラマを描きます。

7月4日にクランクインし、9月末にクランクアップ予定です。

忍者VS侍。
2017年夏、豪華キャスト陣による演技合戦・アクション対決にどうぞご期待下さい!

キャストコメント
石原さとみコメント (お国役)
忍者として一流の無門の心の真ん中にはどんな時も必ずお国がいます。怠けもので不真面目な無門に対し、常に不安や苛立ちはありますが、叱って尻を叩いて舵を切っていくと同時に大きな愛情を注ぐ母のような女性だなと思いました。初めて大野さんがセリフを発した瞬間、皆が…無門だ!!と驚き鳥肌立ちました。この作品は時代劇アクションであり、恋愛物語でもあります。幅広い世代の方に楽しんで頂ける作品になるよう最後まで丁寧に演じていきたいと思います。

鈴木亮平コメント (下山平兵衛役)
「 こんな忍者もの、読んだことない!」これが原作の第一印象でした。「人間ではない」忍びの世界で人間の心をもってしまった平兵衛の悲哀を、大野さん演じる無門と好対照になれるよう、情熱的に演じきりたいと思っています。アクションシーンも他にはない独特の動きなので、この二ヶ月間コツコツと稽古を重ねてきました。誰も見たことのない、楽しく強烈な「忍び映画」が出来上がる予感がしています。期待していてください。

知念侑李コメント(織田信雄役)
主演が大野くんということで、個人的に念願叶っての共演でしたので、出演が決まったときは本当に嬉しかったです。今作は忍者VS侍のお話で、きっと僕を知ってくださっている方はイメージとして侍役で出演するのではないかと想像されると思いますが、今回の役は大野くんと敵対する「殿様」の役です。今までの僕のイメージとは違う新しいキャラクターだと思います。大野くんとずっと一緒に共演したいと思っての、やっとの共演です。新しい自分を楽しみつつ、悔いが残らないよう撮影に臨みたいなと思います。

マキタスポーツコメント(長野左京亮役)
左京亮は中途半端な男です。武者としての誇りや自負はあっても、どこか揺れている。大膳に対してもコンプレックスがありそう。元の上司を討ち、自らのポジションを得ることに大義を感じようとしているところも、どこか虫が良い。つくづくちっちゃい男です。でも、そのちっちゃい男感がいいなと。僕はこの役をやるにあたって体重を10㎏近く落とし、筋トレをしました。案外情けない左京亮ではありますが、武士ですから“ちゃんと“強そう”に見えなくてはならない。しかし、僕の考える左京亮は、中身は「情けない現代人」です。で、僕の中にも左京亮がいます。その左京亮ぶりが溢れ出れば、外見と合わせて立体的なキャラクターになるんじゃないかなと考えました。

平祐奈コメント(北畠凛役)
今回、忍びの国への出演のお話しを頂き思った事は、私の好きな時代劇ではじめてのお姫様役という事と、
中村義洋監督の作品に参加できるという事がとっても嬉しかったです。また豪華なキャストの皆様と共演ができ、貴重な経験をさせて頂きました。公開までがとても待ちどおしいです。皆様、ぜひ楽しみにしていてください。

立川談春コメント(百地三太夫役)
『忍びの国』に出演できて光栄です。百地三太夫は見た目悪い奴なので、大野智ファンに嫌われるような立派な三太夫になりたいと思います(笑)。

國村隼コメント(北畠具教役)
初めて脚本を読んだ時、不思議な世界観を持った作品だなと思った。ある意味、主人公 無門のキャラクターが全てを体現している。それは私にとって好きな世界。しかも、監督は中村さんで プロデューサーは下田さん。はい、やります(笑)。殺陣はなかなか大変だったけど、楽しんで撮影出来ました。

伊勢谷友介コメント(日置大膳役)
この作品はよくある勧善懲悪の時代物ではなく、現代にも通じる設定が面白い。大膳は登場する武士の中でも非常にアヴァンギャルド。演じるのが非常に楽しみです。甲冑を付けて弓や槍を振り回す大立ち回りのシーンもあるのでしっかり演じたい。

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執筆者

Yasuhiro Togawa