2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇。その知られざる真実に、クリント・イーストウッド監督と主演トム・ハンクスのアカデミー賞®コンビが迫る、問題作にして究極のヒューマンドラマ『ハドソン川の奇跡』が9月24日(土)より公開。 

そしてこの度、本作の日本オリジナルポスターが完成! 9月9日(金)の全米公開を控え、160万人が住むマンハッタン上空で起こったこの事故を2001年の9.11から今年で15年の節目を迎えるアメリカ人が、当時どのようにとらえていたのか、イーストウッドとハンクスが日本へコメントを寄せてくれた。

今週8月20日(土)より全国の劇場で一斉に掲出される日本オリジナルポスターでは、マンハッタンの街並みをバックに、その年の優れた報道写真を選出する“ピクチャー・オブ・ザ・イヤー”に輝いたあまりに有名なワンシーンを完全再現。不時着以外の選択肢はなかったのか? 命を危険にさらす無謀な判断ではなかったのか? 本当に機長の判断は正しかったのか——? 調査委員会による厳しい追及を受ける“155人の命を救い、容疑者となった男”サリー機長の姿が描かれている。

イーストウッド監督は「この出来事は、9.11の後に起きた。ニューヨークが本当に落ち込んでいた時で、経済も最悪な時だった。そんな人々に、何か精神を高揚させるものがもたらされた。そして、彼ら全員がハドソン川の真ん中で飛行機の翼の上に立つ情景が、その年の“ピクチャー・オブ・ザ・イヤー”になったんだ。」とアメリカにとって象徴的な出来事であったことを言及。またトム・ハンクスは「全てに感心したし、本当に素晴らしかった。ニューヨーク市で甚大な飛行機墜落事故になるところだったんだ。この国がまた、そういうことを経験するのを見たくない。僕らみんな、うまくやってくれたことに満足している。」とコメントを寄せている。

本作は早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高く、作品賞、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネートが確実視されており、本編ほぼ全てのシーンを最新カメラ「ALEXA IMAX® 65mm カメラ」で撮影するというイーストウッドの新たな挑戦にも多くの期待が寄せられている。トム・ハンクスは共演アーロン・エッカートと共に、来月14日(水)来日。15日(木)のジャパン・プレミア、16日(金)の記者会見への登壇を予定。前作『アメリカン・スナイパー』で戦場という極限の状況下における兵士の人間性を鋭く優しく見つめた巨匠イーストウッドが、知られざる“ハドソン川の奇跡”を題材に、今を生きる我々に何を伝えてくれるのか。世界を震わす真実のドラマが幕を開ける。

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執筆者

Yasuhiro Togawa