宮沢りえ主演最新作、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』が10月29日(土)より新宿バルト9他にて全国公開となります。

 自主制作映画『チチを撮りに』が、ベルリン国際映画祭他、国内外10を超える映画祭で絶賛された、中野量太監督の待望の商業デビューとなる本作。〝死にゆく母と、残される家族の愛と絆″という普遍的なテーマを、想像できない展開とラストで紡ぎだし、涙と生きる力がほとばしる、驚きと感動の詰まった物語となりました。

 脚本を読み、「心が沸かされた」と出演を決めたのは、『紙の月』で日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞他、2014年の賞レースを総なめにし、名実ともに日本を代表する女優となった宮沢りえ。会う人すべてを包みこむ優しさと強さを持つ〝お母ちゃん″双葉役は、彼女以外には考えられないと思わせる熱演です。その娘、安澄を演じるのは、今もっとも注目の実力派若手女優・杉咲花。

頼りないけどなぜか憎めないお父ちゃんを演じるのは、オダギリジョー。旅先で双葉と出会い、彼女の母性に触れ人生を見つめ直していく青年・拓海役に松坂桃李。そして篠原ゆき子、駿河太郎、オーディションで選ばれた驚きの新人子役・伊東蒼が新しい家族の物語を彩ります。

この度、本作がカナダで開催される第40回モントリオール世界映画祭(8月25日〜9月5日※現地時間)【 Focus on World Cinema】部門にて、正式出品されることが決定した。
Focus on World Cinema部門は、世界各国の優れた映画を上映する部門であり、モントリオールが“世界映画祭”と呼ばれる所以とも言える重要な部門。日本からもこれまで『四十九日のレシピ』や『凶悪』など、ジャンルを問わず国内でも大きな話題を呼んだ作品が出品され、世界の映画ファンへいち早く発信されてきた。

自主制作作品の前作『チチを撮りに』(2012)では、国内のみならずいきなりベルリン国際映画祭への正式招待が決まるなど、海外からの評価も急激に高まった中野量太監督だが、本映画祭への出品は初。第一報を聞いて中野監督は「世界中の人に観てもらいたい」そんな思いを込めて作った映画です。日本独特の銭湯を舞台にした映画なので 「なぜ壁に富士山が描いてあるんだ?」「番台から裸が見えるのは恥ずかしくないのか?」なんて声が出るんじゃないかと、想像してワクワクしています。でも、やはり一番気になるのは“あの衝撃のラスト”を世界はどう感じて観てくれるのか?家族が導き出した究極の愛の形は、きっと、モントリオール世界映画祭に訪れた人々の心を、熱く沸かしてくれると信じています。」と心が沸騰寸前の様子。世界の映画ファンが本作にどんな反応をしめすか期待に胸膨らむ。

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執筆者

Yasuhiro Togawa