ジャングルの動物に育てられた人間の少年モーグリと、彼を取りまく動物たちとの絆や葛藤を描いた心揺さぶるドラマと、少年以外をすべてCGで表現した最先端の映像テクノロジーによる感動の生命賛歌『ジャングル・ブック』。
全米では4月15日に公開され、3週連続興行収入No.1を記録。全世界興収も9億4000万ドル(約1000億円)を突破し、現在も記録更新中の本作が遂に日本公開された。

今年から制定された祝日「山の日」8月11日(木)に公開され、連日の猛暑に負けない熱い興行を展開。全676スクリーンで公開され、11日木曜日は興行収入1億7千618万400円、動員12万450人を記録。8月13日(土)・14日(日)の週末の2日間で3億214万1,400円、20万9,916人を動員し大ヒットスタート!!8月11日〜14日の、4日間の合計は興行収入6億818万3,300円、動員42万1,992人を記録した。

待望の初日は、20代〜30代の男女を中心に、カップルや、家族連れ、中高年層が多数来場。「動物たちの実写と見間違う程の映像美に圧倒される!」「自分もジャングルの一員になった感覚ですっかり入り込んで観てしまった!」という少年以外全てCGで表現した最先端の映像技術に感嘆の声が集まる中、「自分らしく生きるモーグリの姿に生きる力をもらえた!」「仲間との絆と勇気に感動。共に生きることの大切さを教えてもらった」等、少年・モーグリがジャングルで様々な冒険や出会いを通して「自分らしい生き方」を獲得していくストーリーに上映中何度も涙したという反応も多く見られた。数多く登場する魅力的なキャラクターの中では、「トトロをモチーフにした」と監督のジョン・ファヴローが語るクマのバルーが人気で、主人公のモーグリとバルーが劇中で歌う「ベア・ネセシティ」を印象的なシーンとして挙げる声も多く、まさに、映像×ストーリー×キャラクターの見事な融合が大ヒットの大きな要因と考えられる。

公開前の7月27日には、120年以上の歴史を誇る歌舞伎座での“史上初”となる洋画のジャパンプレミアイベントが行われ、モーグリ役のニール・セディやジョン・ファヴロー監督に加え、松本幸四郎・西田敏行・宮沢りえ・伊勢谷友介といった豪華吹替え声優陣が登壇し話題を集め、作品の認知度を一気にアップさせた。また、Little Glee Monsterを起用した「君のようになりたい」楽曲キャンペーンも、ティーン層を動員する大きな原動力となっており、多岐にわたるプロモーション展開が幅広い層に訴求した事も本作の大ヒットにつながっている。

大作揃いの夏休み興行の中、華々しいスタートを飾った『ジャングル・ブック』。家族連れや10代の観客も多く目立ち、「子供も大人も楽しめる夏休みにぴったりの映画」、「次は子供と一緒に観たい」という声も多く、夏休み後半の根強い興行も期待できる。

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執筆者

Yasuhiro Togawa