株式会社 All Nippon Entertainment Works(本社: 東京都港区、代表取締役 サンフォード・R・クライマン / 清水久裕、以下 ANEW)が、イマジン・エンターテインメント(以下 Imagine)と、株式会社バンダイナムコピクチャーズ(本社: 東京都練馬区、代表取締役社長 宮河恭夫、以下 BN Pictures)と共同で取り組む大ヒットアニメ『TIGER & BUNNY』のハリウッド実写化プロジェクトの進捗が発表されました。Imagine は映画『ダ・ヴィンチ・コード』『ビューティフル・マインド』『アポロ 13』、TV シリーズ『24 -TWENTY FOUR-』などの大ヒット作やアカデミー賞受賞作を生み出しているロン・ハワード氏率いるトッププロダクションです。昨年のニューヨーク・コミコンで大々的に発表された本企画の続報として、ハワード氏も太鼓判を押す新進気鋭の脚本家、エレン・シャンマン氏が脚本の執筆を担当する事が決定したことが、本日、東京国際フォーラムで開催された『TIGER & BUNNY』5 周年企画“THE SOUND OF TIGER & BUNNY 2016”の公演の中で、TV シリーズのさとうけいいち監督と作曲家の池頼広氏より発表されました。

エレン・シャンマン氏は、名だたる有名脚本家も含めた数十名の候補者の中から、三社プロデューサー陣が選出しました。BNPictures 尾崎雅之氏は、「エレンは日本アニメへの造詣が深く、ドラマを紡ぎだす才能にも溢れていると思います。原作のキャラクターやストーリーに対する愛情と敬意も感じますし、彼女のフレッシュな創造性が充分に発揮されれば新たな『TIGER& BUNNY』像を提示できると思います。彼女とのミーティングは刺激に満ちており、今後がとても楽しみです。」と語っています。シャンマン氏は、小説『Right Before Your Eyes』、『Everything Nice』(ランダムハウス/バンタムデル)の著者で、『Everything Nice』ではシャーリーズ・セロンの製作会社 Denver & Delilah Productions による実写化の脚本を手掛けました。同じく小説原作の映画化企画として、製作会社2S Films と Alcon Entertainment 製作の『Falling Out of Fashion』やニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーとして有名になったノンフィクション作品『Nothing Daunted』の Black LabelMedia による実写化についても、シャンマン氏が脚本を執筆しています。直近では、ニュー・ライン・シネマと Alloy Entertainment 製作のヤングアダルト系スーパーヒーロー小説『秘密の心臓』(原題:『The Brokenhearted』)の映画脚本を担当しました。

今回の発表にあたり、ハワード氏が特別にコメントを寄せています。「『TIGER & BUNNY』のような素晴らしい作品の実写企画開発を進めるにあたり、脚本界の新星エレン・シャンマンが物語と登場人物に命を吹き込んでくれることを我々は非常に嬉しく思っています。エレンは鋭い洞察力と豊かな想像力を持ち合わせているので、非常に人気の高い原作を新たな観客に向けてリメイクするのに最適な脚本家です。」
実写映画版『TIGER & BUNNY』をプロデュースするのは、ANEW の CEO サンフォード・R・クライマンとアンマリー・ベイリー、Imagine のブライアン・グレイザー氏、ロン・ハワード氏、そしてバンダイナムコグループのプロダクションである BN Pictures の尾崎雅之氏です。尾崎氏は、日本屈指のアニメスタジオであるサンライズのバナーのもと、原作『TIGER & BUNNY』を手掛けたプロデューサー。Imagine 側で映画化を統括するのは同社のプレジデントであるエリカ・ハギンズ氏です。

本件は、ANEW のシニア・バイス・プレジデント アンマリー・ベイリーが、(原作の)英語版の実写リメイクの共同製作に向けて BN Pictures/サンライズと話し合いを重ね実現し、2015 年 10 月のニューヨーク・コミコンで発表されました。
<ストーリー> バディー・ヒーロー作品『TIGER & BUNNY』は、「NEXT」と呼ばれるプロのスーパーヒーローが存在する近未来的都市・シュテルンビルトを舞台に繰り広げられる。昔気質のベテランヒーロー・ワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹と、有能だが扱いにくいスーパールーキー・バーナビー・ブルックス Jr.の凸凹コンビは、対立しながらも力を合わせ様々な事件に立ち向かい、絆を深めていく。

人気漫画家、桂正和(代表作『ウィングマン』『電影少女』『D・N・A²』)がキャラクター・ヒーローデザイン原案を手掛けた『TIGER & BUNNY』は、2011 年 4 月に深夜アニメとして TV 放送された。最終回は、ライブビューイングのイベントに全国で 23,000 人のファン達が集まった。その後、劇場版が二作公開された。2012 年の『TIGER & BUNNY:The BEGINNING』に続き、2014 年に公開された『TIGER & BUNNY:The RISING』は、いずれも 2012 年以降に公開された TV アニメの映画化作品として興行収入が Top20 にランクイン。バンダイナムコグループ各社を中心とする各種キャラクターマーチャンダイジング展開だけでなく、大型ライブイベントから展覧会、クラシックコンサートに至るまで数多くのプロジェクトで今なおファンの心を惹きつけてやまない。

現在、ANEW がハリウッドのトップ・プロデューサーと共同で企画開発を発表している作品は、全部で 7 作品。プロデューサーのマイク・メダヴォイ氏と幻冬舎コミックスの『6000』(原作『6000 ロクセン』)、Bedford Falls Productions のエドワード・ズウィック氏とマーシャル・ハースコヴィッツ氏と、株式会社フィールズの『SOUL ReVIVER』(同題名原作)、更にヴァルハラ・エンタテインメントのプロデューサー、ゲイル・アン・ハード氏と東映アニメーションのロボットアニメ『GAIKING』(原作『ガイキング』)。そして、Depth of Field のクリスとポール・ワイツ兄弟と進行中の『SHIELD OF STRAW』(原作『藁の楯』)、『BIRTHRIGHT』(原作『臍帯』)、『GHOST TRAIN』(原作『オトシモノ』)の3作品など、日本の人気作品の英語版リメイクを手掛けている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa