2016年5月に第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞、約20年ぶりに日本の若手監督がカンヌ受賞を果たし大きな話題となっている映画『淵に立つ』(10月8日公開/深田晃司監督作品)の主題歌に、17歳のHARUHIの新曲「Lullaby」が抜擢された。
HARUHIは5月に佐藤健と宮?あおいの初共演で実写映画化された『世界から猫が消えたなら』主題歌「ひずみ」でデビュー。iTunes J-POPアルバム初登場1位、レコチョク上半期新人ランキング2位を記録するなど、その歌唱表現力が大きな話題となっているアメリカ・ロサンゼルス出身の17歳。前作から2作続けて映画主題歌への起用となり、その圧倒的な声に映像作家からのラブコールが殺到している。
今回主題歌に決まったのは全編英語詞によるHARUHIの新曲「Lullaby」。映画の世界観をとらえてオリジナル楽曲として書き下ろして完成した。作詞・作曲はHARUHI。編曲は小林武史、HARUHIの共作。
映画同様に、主題歌にも相当なこだわりを持つ深田監督からは、HARUHIへの絶賛コメントが到着している。

また、本日の主題歌情報解禁とともに、本作のポスタービジュアルも初お披露目する。ビジュアルには「あの男が現れるまで、私たちは家族だった」というコピーとともに、浅野忠信演じる「あの男」がシーツから顔をのぞかせる本作の印象的なシーンと、バラバラになった家族写真が配置され、観客の想像力と価値観に揺さぶりをかける衝撃の家族ドラマを感じさせるデザインが完成した。チラシ裏面にあるように、Variety誌やLe Monde紙など世界で絶賛された本作、是非ご期待ください。

HARUHI コメント
人が人と生きることにはこんなにも痛みが伴うのか。この作品を観てからずっと考え続けています。
この曲は、生まれくるすべての人を思う子守唄です。
すべての生命を包みこむ、そういうぬくもりを感じてもらえたら嬉しいです。
HARUHI プロフィール: 1999年2月25日、ロサンゼルス生まれ。現在17歳。12歳の時、学校のミュージカルの主役に抜擢され、数ヶ月間の練習と本番を経て歌手への志を持つ。13歳から楽曲制作を開始。ルーツ・ミュージックからオルタナティブ・ロックまで、膨大な幅の音楽を吸収し、即興性を含む柔軟で鋭敏な歌唱表現力や楽曲制作力は、関係スタッフに、次世代の真の女性アーティストの誕生を予感させる。その後、ライブやレコーディングで、ミュージシャン達とのコラボレーションを通して柔軟さを身につけ、楽曲によって英語と日本語のバランスを取りながら、「HARUHI」としてのスタイルを創りだし、新しいJ-ROCKの誕生をも確信させるに至る。映画「世界から猫が消えたなら」の主題歌に「ひずみ」が決定し、2016年5月デビュー。「ひずみ」はiTunes J-POPアルバム初登場1位、レコチョク上半期新人ランキング2位を記録している。HARUHIは6月中旬〜7月末までの夏休み期間にロサンゼルスのサマースクールに音楽留学をしていたが、帰国後からいよいよ2ndステージが始動。8/8、29にはSalyuのイベントに参加するほか、8/21にはSummer Sonicへの出演も発表されている。
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深田晃司(監督) コメント
いざこの映画の主題歌をどうすべきかと考えたとき、それが大変な難題であることに気づきました。必要な言葉はもうすべて映画の中にあるよ、と生意気にも考えていたからです。それに余韻も壊したくない。だから、私はこんなお願いをしました。「絶望も希望も歌いあげないで下さい。この映画は崖の淵から下を見るように人の心の闇、生きることの闇をできるだけ理性的に覗き込もうと試みてます。音楽もまたその闇をじっと見つめそこから滲み出る畏れのようなものをHARUHIさんなりに書き留めたものであって欲しいです」と。率直に主題歌らしくない主題歌にして欲しいとも伝えました。
出てきた曲を聴いて、驚きました。期待を軽々と越えていました。この映画は本当の意味で、映画と歌い手がコラボレーションできた稀有な例だと自負しています。聴き終わったときには、私はすっかりHARUHIさんのファンになっていました。この映画が、彼女の伸びやかで繊細な歌声とともに多くの人の元に届き、ともに成長していくのを楽しみにしています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa