ダムドは1976年結成、セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュとともに三大ロンドンパンクのひとつに数えられ、イギリスのパンクロックシーンで初のレコードを76年に発売、初めて大西洋を渡ってアメリカでライヴを行ったロンドンのパンクバンドであり、複雑なメンバーチェンジを繰り返しながらも他の2バンドと違って唯一、結成から40年を経たいまも現役で活動しているという奇跡のバンド。セックス・ピストルズは『ザ・グレイト・ロックンロール・スウィンドル』(80年)や『NO FUTURE A SEX PISTOLS FILM』(00年)、ザ・クラッシュは『ルード・ボーイ』(80年)や『LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』(06年)など関連する映画作品が作られてきている中、本作は満を持してのダムド史上初の映画作品である。
監督は2010年に世界的ヒットとなったモーターヘッドのレミー・キルミスターのドキュメンタリー映画『極悪レミー』を手掛けたウェス・オーショスキー。制作費は全額個人負担、監督のほか製作、脚本、撮影、編集もすべて一人でこなし、ダムドの今の姿とともに、40年間で蓄積されてきた複雑な人間模様やバンドの内側を映し出す。

また、公開直前の9月7日にダムドの傑作3rdアルバム「マシンガン・エチケット」、4thアルバム「ブラック・アルバム」の2作が激レアなオリジナル日本盤LPを世界初再現した紙ジャケット仕様で発売(発売:ビクターエンタテインメント)となることも決定。9月は映画と音楽でダムド漬けになってパンクロックまみれになる絶好の機会となります。

予告編::https://youtu.be/RoWxt8seZ8Q

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執筆者

Yasuhiro Togawa