ジャン=ポール・ベルモンド(『勝手にしやがれ』『暗くなるまでこの恋を』ほか)と同時受賞!
「現在の映画界の最も闘争的で独創的な映画監督」と最新作までの功績を評価!
この賞は、ベネチア国際映画祭が、映画に対して貢献した人物に対して授与する賞です。映画祭ディレクターのアルベルト・バルバラは、今回の受賞に際して 「イエジー・スコリモフスキは1960年代のヌーヴェル・ヴァーグ期に生まれた現代映画の、代表的な主導者のひとりだ。彼とロマン・ポランスキーは、その時期のポーランド映画の刷新にもっとも貢献した人物である。」と彼の功績を称えました。ベネチア映画祭は、その後に亡命を余儀なくされ各国で制作された作品群『出発』(1967)、『早春』(1970)、『ザ・シャウト』(1978)などに関しても、「いまだ、現代的で自由、革新的で過激に反逆的で大胆」と、不遇な状況下にあっても常に最高の作品を作り続けたスコリモフスキ監督に敬意を表しました。また彼が祖国に戻ってからの前2作と、最新作『イレブン・ミニッツ』に関しては、「常に新しいフィールドを開拓していく、衰え知らずの驚くべき力を提示しており、それは、現在の映画界の最も闘争的で独創的な映画監督たちの中に彼を位置づける。」としています。
また、本賞は本年度から映画監督あるいは映画製作に関わる人物と、俳優または女優、すなわち演技に関わる人物の二名に贈られることとなり、スコリモフスキ監督と共に、フランスを代表する俳優のジャン=ポール・ベルモンドが同時受賞しました。

驚きのラストに向かう、運命の11分—『イレブン・ミニッツ』日本版予告編が解禁!
そのスコリモフスキ監督の最新作『イレブン・ミニッツ』の日本版予告編が正式解禁となりました。
予告編には高級ホテルの一室で、映画監督と妖艶な女優が怪しげな会話を繰り広げるシーンや、その女優の夫とみられれる青あざをつけた男、その他さまざまな人物の一つ一つの不可解な行動が、謎に満ちた様子で語られていく。また上空にあるらしい「黒い点」に気付くところから、<驚きのラストに向かう、運命の11分>とのテロップで絞められている。本予告編の不穏な映像を導くナレーションは、俳優の小木茂光が務めている。

◆予告編公式URL:https://youtu.be/-X7-L3VVNrc

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執筆者

Yasuhiro Togawa