市場原理主義による貧困と格差は広がり、教育危機は深刻さを増しています。そのため、学校だけでも、家庭だけでも解決できない子供たちとの問題が多く増えている気がします。この映画は場面緘黙症の心の悩みを抱えた少女、貧困から様々な問題を起こす少年の絶望と苦しみなど、子ども達の困難に寄り添い、子ども達に愛情を貫いた女性教師の熱い感動の物語です。
今なおざりにされている熱く強い教師が学校だけでなく、家庭や子供たちに真摯にぶつかっていき、現代教育の在り方にひとつの疑問を投げかけます。私たち観客はこの映画を見てどんな答えを出すのでしょう?

柴垣文子渾身の小説「校庭に東風吹いて」をもとに、脚本を担当するのは気鋭の長津晴子。監督は「アンダンテ稲の旋律」の金田敬。企画・製作は「ひまわり〜沖縄は忘れないあの日の空を〜」の桂壮三郎。主演の女性教師・三木知世役には9年ぶりの映画出演となる沢口靖子、知世の理解ある夫には村田雄浩、場面緘黙症の少女の母に遠藤久美子、知世の母には星由里子を配し2016年春、大阪および京都府下の南山城村を舞台に撮影は敢行されました。この映画の感動的な予告篇が解禁となります。

予告編::https://www.youtube.com/watch?v=GtZoSjYAAsQ

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執筆者

Yasuhiro Togawa