文化芸術の街「上野」と喜劇発祥の地「浅草」を舞台に繰り広げられるコメディ映画の祭典「したまちコメディ映画祭in台東」(略称したコメ)。今年も2016年9月16日(金)〜19日(月・祝)に「第9回したまちコメディ映画祭in台東」を開催致します。「したコメ」は、東京随一の下町(したまち)の魅力をコメディ映画を通じて存分に味わっていただく、いとうせいこう総合プロデュースのコメディ映画祭です。
「映画(Cinema)」「したまち(Down town)」「笑い(Comedy)」という3つの要素を掛け合わせることで、映画人、喜劇人、地元の皆さん、映画・喜劇を愛する皆さんが一体となって盛り上がれる、他にない魅力を持った、住民参加型の映画祭となっています。

宮藤官九郎 作・演出大ヒット作
シネマ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』in したコメ

2009 年 12 月旧歌舞伎座最後の一年間となったこの年歌舞伎座において大ヒットとなった舞台『大江戸りびんぐでっど』をしたコメのスクリーンでデジタル上映することが決定いたしました!
現在『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』が大ヒット上映中の宮藤官九郎が手掛けた新作歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』は、制作が発表されるとその内容にたちまち話題騒然となりました。
江戸時代に現れた“ぞんび”が、人間の代わりに派遣社員として働くという奇抜なアイデアに始まり、音楽・向井秀徳、衣裳・伊賀大介、道具幕デザイン・しりあがり寿など、異色の才能が歌舞伎座に集結。流行りの一発芸から下ネタ、ヒップホップにゾンビテイストを加えたダンスなどのエンタテインメント性のみならず、社会問題となっている派遣切りも題材にした全く新しい歌舞伎となります。
したコメでは中村七之助さん、片岡亀蔵さん(予定)、宮藤官九郎さんをトークゲストでお迎えし、歌舞伎とゆかりが深い浅草の地で映画の魅力を語っていただきます。

◆タイトル:シネマ歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』
(2010 年 10 月 16 日公開、2009 年歌舞伎座公演/103 分/松竹)
◆会場:浅草公会堂
◆開催日時:2016 年 9 月18日(日)10:30 開場/11:00 開演 (予定)
◆登壇ゲスト:中村七之助、片岡亀蔵(予定)、宮藤官九郎、冨士滋美(浅草観光連盟会長)

『大江戸りびんぐでっど』
(2010年10月16日公開、2009年歌舞伎座公演/103分/松竹)
【ストーリー】
時は江戸時代、処は大江戸。くさや汁を浴びた死人が“ぞんび”として生き返った。
人に噛みつき増え続ける“ぞんび”に江戸の町は大騒ぎ。くさやの名産地新島出身の半助は、くさや汁を体に塗ることで彼らを従わせることに成功する。想いを寄せるお葉と共に、何と人間の代わりに“ぞんび”を働かせる人材派遣会社「はけんや半助」を起業する。“ぞんび”は人間の嫌がる仕事を安く請け負い、商売は大繁盛となった。しかしやがて派遣に仕事を奪われた人間たちが現れ、切っても死なない派遣“ぞんび”VS 失業者の争いが始まろうとしていた。
※バリアフリー上映(音声ガイド付き)にも対応しております

執筆者

Yasuhiro Togawa