この度、阿部寛・天海祐希W主演、遊川和彦脚本・監督作品『恋妻家宮本』(来年2017年1月28日公開)が、カナダのモントリオールで開催される第40回モントリオール世界映画祭の新人監督を発掘することを目的とする部門“ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門”に正式出品されることが決定しました!

本作は、テレビドラマ『家政婦のミタ』『女王の教室』『〇〇妻』『偽装の夫婦』といった数々の話題作を世に放ち、そして今クールでも話題のドラマ『はじめまして、愛しています。』を手掛けている気鋭の脚本家・遊川和彦が満を持して、初めて映画のメガホンを取りました!その初監督作品「恋妻家宮本」の題材に選んだのは、家族小説の名手である重松清の「ファミレス」(角川文庫刊)。夫婦、親子、友人…人と人とのつながりを重松清らしい珠玉のセリフと心温まるエピソードで綴られ好評を博した原作を、独自の視点で現代の家族を描き続けてきた遊川和彦が大胆に脚色。熟年離婚が当たり前となった現代において、子供が独り立ちした夫と妻が50代からの夫婦生活とどう向き合うのかをコミカルかつハートフルに描いてゆきます。物語は、息子が結婚して独立し、27年ぶりに夫婦二人きりで生活することになった中学校の中年教師の宮本陽平が、妻が隠し持つ離婚届を偶然発見してしまうところから始まります。妻に問い質す勇気もなく、突然熟年離婚の危機に面した主人公が人生に悩み、葛藤しながらも中学校の教え子や料理教室の仲間と関わる中で家族の在り方を再認識して、妻と新たな一歩を踏み出していく…。遊川和彦×重松清の二人のヒットメーカーがタッグを組み、作品を通してユニークな視点で現代の夫婦、家族の在り方を提起する新しい形のエンターテインメント映画です!

主人公の中学校教師・宮本陽平を演じるのは、テレビドラマ「下町ロケット」(TBS)での心揺さぶる熱演が印象深く、日本のトップ俳優の一人と言える阿部寛。その妻・美代子役に「偽装の夫婦」(NTV)で強烈な個性の主人公を演じるなど、同世代の女優の中で人気実力共に群を抜く天海祐希。名実ともにトップタレントの二人が、初めて夫婦役でタッグを組みました!!そして、遊川組初参加の阿部寛×遊川和彦と共に話題作を生み出してきた天海祐希×初監督に挑戦する遊川和彦という組み合わせで鮮烈な化学反応を起こしております!
自らの作品の中において、一貫して、鋭く斬新な視点で現在の家族を描き続けてきた遊川和彦が、“これまでの自分の人生は、そして結婚は果たしてこれで良かったのか自信を持てない主人公を通して、「愛を伝えることの大切さ」を伝えたい”と語っています。そんな遊川和彦の溢れんばかりの情熱に応えられる熱いスタッフとキャストが結集!阿部寛×天海祐希×遊川和彦×重松清による全く新しい形のヒューマンドラマに、日本中が笑顔と涙に包まれることは間違いなしです!!

そしてこの度、『恋妻家宮本』が、北米最大規模の国際映画祭であるモントリオール世界映画祭の“ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション”部門の正式出品に決定となりました!!9月のモントリオール世界映画祭での公式上映にて、初めて海外にお披露目となり、主演の天海祐希が遊川和彦監督と共に映画祭に参加する予定です。天海祐希は、過去の海外映画祭への参加は『狗神』(01年)以来となり、実に15年ぶりの海外進出!監督は本作が初監督であるため、もちろん海外映画祭への参加は初! 60歳・還暦にして新人監督となる遊川和彦監督が見事受賞を勝ち取り、世界の「YUKAWA」となれるのか!?もし本部門で受賞すれば日本人としては初の受賞となります!

【キャスト・監督コメント】
●阿部寛コメント
「この映画は世界中の人に観てもらいたい!」
遊川監督、撮影中からおっしゃっていたことが、早くも実現しましたね。
さすが遊川さん、いや、これからは“世界のYUKAWA”さんですか?(笑)

この映画は、私が演じる宮本陽平と、天海祐希さん演じる妻・美代子の夫婦が、
子どもが独り立ちして、これからの人生を夫婦二人きりで暮らすことに
期待と不安を抱くという、まさに世界中の誰もが共感できる物語です。

私は仕事の都合で残念ながら参加できないのですが、遊川監督、そして天海さん。
モントリオールで巻き起こるであろう「恋妻家旋風」を体感してきて下さい!

●天海祐希コメント
遊川さん初監督作品
「恋妻家宮本」が!
モントリオール国際映画祭
ファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティション部門に出品されるなんて!
とても嬉しいー!

遊川監督の元、全てのスタッフ、キャストが一丸となり作り上げた作品です。

遊川さんのこの作品での
「大切な事は、正しい事よりも優しい事」
と言うメッセージが、沢山の方々に伝わると嬉しいです。

シャイで繊細、しかし正しく導いてくださる遊川監督と、
役者、人として尊敬する、頼りがいのある阿部さんと、
同じ方向を目指した日々が思い出されます。
楽しく難しい日々でしたが、キラキラと輝く時間でした。

御夫婦は勿論、これからご結婚される方、
また大切などなたかがいらっしゃる方々にも、観て頂きたい。
あー、やっぱりどんな方々にも観て頂きたい(笑)

沢山の方々に観て頂ける様に
遊川さんとモントリオールに行って参ります。

阿部さんがご一緒できないのは残念でなりませんが、
阿部さんの分まで頑張って来ます!

●遊川和彦監督コメント
ぼくはクラクンイン前「この映画でアカデミー賞を取る」と、キャストスタッフに宣言しました。

それぐらいの理想を持って作らなあかんやろと覚悟を示したかっただけなんですが、
それよりも、重松清さんの原作『ファミレス』の中の「正しい選択よりもやさしい選択を選ぼう」
というメッセージを世界中の人に伝えたかったからなんです。

自分が「正しい」と信じ、他者の意見に耳を貸さない人間が増え続け、
テロや差別などが溢れ返っている今だからこそ、世界中の一人でも多くの人に「正しさ」よりも「やさしさ」が
大切なんだと知ってもらいたい。
だから、こんなぼくの願いを思いがけない早さで叶えてくれたモントリオールの「やさしい」人たちに心から
感謝です。

これから一人でも多くの人に「恋妻家宮本」を、阿部さん天海さんたちの楽しく素晴しい演技を観てもらえる
よう頑張らねば。

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執筆者

Yasuhiro Togawa