この度、第21回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>受賞作、50万部を突破し現在もさらに売り上げを伸ばしている北川恵海の人気小説「ちょっと今から仕事やめてくる」の、映画化が決定致しました。

本作の主演で、最大の魅力である謎の男・ヤマモトを演じるのは、2011年俳優デビュー後、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)で一躍全国区となり、ドラマ「きょうは会社休みます。」(14)、「恋仲」(15)、映画『ストロボ・エッジ』(15)、そして主演映画も本年12月『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』、17年『曇天に笑う』と公開を控えている福士蒼汰。世の女性を胸キュンさせた彼が、謎の青年ヤマモトを演じ、その爽やかな笑顔で社会に疲弊する若者の人生を絶望から希望へと導きます。
就職した会社の厳しいノルマとパワハラに心身ともに疲弊した若者・青山を演じるのは、ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」、「あさが来た」とヒット作に出演し続ける注目の若手俳優・工藤阿須加。
また、映画『小さいおうち』(14)では第38回日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞受賞、映画『母と暮らせば』(15)でも第39回日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞受賞、ドラマ「重版出来!」(16)では初の連ドラ主演を務めるなど今最も勢いに乗る女優・黒木華。
謎の男ヤマモトの過去を知る人物を演じるのは、映画『八日目の蝉』や『草原の椅子』など成島組には欠かせない小池栄子。
疲弊する若者・青山を追い詰める部長・山上役を演じるのは、ドラマ「半沢直樹」(13)、映画『アンフェア the end』(15)、ミュージカル「DEATH NOTE THE MUSICAL」(15)など、ドラマ・映画・舞台と幅広く活躍する俳優・吉田鋼太郎という超豪華キャストが揃いました!

監督・脚本は、『八日目の蝉』で第38回日本アカデミー賞最優秀監督賞、最優秀作品賞を受賞し、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(15)でも高い評価を受けた成島出。

原作とは異なるクライマックスが用意され、今、社会でもがいている若者、そしてその親たちに贈りたい“希望”の物語です。

キャスト 
●ヤマモト役・・・福士蒼汰(23) 1993年5月30日生まれ
駅で青山を助ける。子供のように無邪気によく笑い、常にテンションが高めで明るい。ニッと歯を出し輝かせたその笑顔を、青山は「歯磨き粉スマイル」と表す。彼は一体何者なのか?
【コメント】
今回演じるヤマモトは、幽霊のような、また神のような謎の存在でとても魅力的です。
人を惹きつける”何か”を出せればと思いますが、難易度が高いのは大阪弁です。
監督にお勧めして頂いたやすしきよしさんのDVDや、
テレビで関西の芸人さんを注意して見るようにして、ひたすら染み着くように頑張ります。
原作は現代の社会を映していると思いました。
自分は会社員ではないので似た環境ではありませんが、忙しく大変だと思うときもあります。
そんな時にヤマモトのような人がいたら救われるんだろうなと感じました。
初の成島組ですが、登場人物をリアリティー溢れる魅力的なキャラクターに引っ張ってくださるので、安心して成島監督ワールドに浸かりたいと思います。
工藤さんとは初めての共演ですが、とても真面目で前向きな方だなという印象があります。
工藤さんとのシーンがほとんどなので、2人で作品の空気を作れたらと思います。
そして黒木華さん、小池栄子さん、吉田鋼太郎さんと豪華なキャストの方々との共演も
楽しみにしています。

●青山 隆(あおやま・たかし)役・・・工藤阿須加(24) 1991年8月1日生まれ
そこそこ名の通る都内の大学をストレートで卒業し、中堅の印刷関係会社に就職した。物語の始まる勤務1年目の秋にはもう、気力・体力ともに“ゼロ”の状態で残業と休日出勤をくり返している。伸ばしっぱなしの髪に暗い色の装い。
【コメント】
今回この役を頂けた事にプレッシャーを感じますが、同時にとても嬉しく思います。
福士さんとの芝居の掛け合いを楽しみながら、日々集中して成島監督の現場に挑みたいと思っています。
青山という役には、自分自身どこか近いものを感じています。
仕事に忙殺され社会の中で生き抜く難しさを感じた青山は、死と向き合った瞬間にヤマモトと出逢ったことで、希望を探しながら前に進んでいきます。
その中での喜怒哀楽をしっかり表現できたらと思っています。
そして、青山という役と向き合いながら自分らしさを出せたらと思います。

●五十嵐 美紀(いがらし・みき)役・・・黒木華(26) 1990年3月14日生まれ
お洒落でスマートな外見。営業部のエースで、隆の職場での先輩。厳しい職場でも、ふだんの振る舞いはさわやかで、人当りが良い。ただ本心では「営業とは蹴落とし合い」と弱肉強食の精神を持ち、割り切った心で働いて、良い成績を保っている。
【コメント】
私が演じる五十嵐美紀は、自分の存在する意味を仕事に見出して、縋って生きているような女性です。
成島監督は、いつも丁寧に細かく演出して下さるので、助けて頂きながら、美紀の心の痛みや、もどかしさを丁寧に演じられたらと思います。

●大場 玲子(おおば・れいこ)役・・・小池栄子(35) 1980年11月20日生まれ
ヤマモトの過去を知る人物。
【コメント】
成島作品にまた呼んで頂けて大変嬉しく思っております。
監督の丁寧で細やかな演出を受けられることが楽しみでなりません。
自分の生き方を今一度見つめ直すキッカケとなる、優しい作品になると思います。
皆さんお楽しみに!

●山上 守(やまがみ・まもる)役・・・吉田鋼太郎(57) 1959年1月14日生まれ
隆の職場での部長。隆を含む部下に対して、嵐のようにパワハラ発言をくり返す。
【コメント】
初の成島組に参加出来るという事で、どんなふうにこの作品が出来上がっていくのか撮影前から本当に楽しみにしております。
近年ニュースなどでもよく耳にする言葉”パワハラ”。
私が演じさせて頂く山上部長はこれぞ”パワハラ” と知らしめるような役になっておりますので、工藤阿須加さんの上司としてびしびし指導していきたいと思っております(笑)

監督・脚本:成島出(なるしま・いずる)
【代表作】 映画『フライ、ダディ、フライ』(05)、『ミッドナイト・イーグル』(07)、
『八日目の蝉』(11)、『草原の椅子』(13)、『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』(15)

【コメント】
8月から始まる撮影に向けて、3月から福士くん、工藤くんの2人とリハーサルを幾度も重ねています。今はもう

福士くんは、とにかく明るい生粋の大阪人にしか見えません!
工藤くんは、会社勤めをするサラリーマンにしか見えません!

と、クランクイン直前に2人にプレッシャーを与えておきます。(笑)
でもあまり言いすぎると、本当に2人から撮影中に
「ちょっと今から仕事やめてくる」
と言われそうなので、ここまでにしておきます。

以下、真面目にコメントします。
この映画は、すでに働いている人。そして、これから働く人。
そんなすべての人にご覧頂けたらと思っています。
社会に出て働くことによって、充実した日々を実感できるときもあれば、行き詰って希望を持てなくなってしまうときもあると思います。
そんな行き詰ったときにこそ、この映画をご覧頂くことが“新たな一歩を踏み出す一助”になるような作品にしたいと思います。

脚本:多和田久美(たわだ・くみ)
【代表作】 映画『草原の椅子』(13)、ドラマ WOWOW「向田邦子 イノセント/2・3話」(12)

原作:北川恵海「ちょっと今から仕事やめてくる」
(KADOKAWA/メディアワークス文庫)】
・第21回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>受賞作
【コメント】
今回、光栄にもデビュー作である「ちょっと今から仕事やめてくる」
が映画化されることとなりました。最初は余り知られていなかった本作が、
読者をはじめ、たくさんの方の応援により少しずつその輪を広げていった様子は、
まるで子供の成長を見守っているようで感慨深いものでした。
応援してくださった方々には改めて御礼申し上げます。

主演が今をときめく福士蒼汰さんに決まったと聞いたときは
「ヤマモト、お前も出世したなあ」と驚きました。
とてもとても美しい方ですので、魅力的なヤマモトになるだろうとワクワクしています。
工藤阿須加さんは、意志の強いまっすぐな瞳が非常に印象的な方だと思っていました。
そんな工藤さんが弱々しい青山隆をどう演じてくださるのか、今から楽しみでなりません。
後にこの作品がお二人の「代表作」と言えるようになることを、心から願っています。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa