7/23(土)の東京・中野サンプラザでの公演を機に、ガールズユニット・9nineから脱退し、女優業に専念する川島海荷が出演中の、オトナの土ドラ第2段『朝が来る』がいよいよクライマックスを迎える。

今作は、2016年度本屋大賞ノミネート作品で、人生の光と影を描き切った辻村深月原作の、珠玉の人間ドラマ。夫の不妊症、特別養子縁組など、現代の日本で一般的になりつつありながらタブー視されがちな問題を映像でリアルに描き、女性視聴者の間で話題となっている作品だ。

同ドラマは、“普通の幸せ”“家族の幸せ”をただただ願って、もがき苦しみながらも前に進んでいく女性の物語。特別養子縁組によって“母”になることが出来た主人公の栗原佐都子(安田成美)と、その幸せな光の裏で養子縁組によって光を失ってしまったもうひとりの母の存在、片倉ひかり(川島海荷)が描かれている。

全8話の同作は、今週16日(土)にいよいよ終盤の第7話を迎える。

第7話では、借金取りから逃れる為に、一緒に広島から逃げてきた健太(小野塚勇人)が、その借金取りである坂上(山田将之)の元で振り込め詐欺の手伝いをさせられていることをつきとめた、ひかりの姿が描かれている。自分の為に詐欺に加担していると知るひかりは、その事実に耐え切れず、疎遠になっていたはずの実家に意を決して電話をかける。「大事な人を救いたいの。だからお金を貸して下さい。一生のお願い……」。しかし、懇願するひかりに、返ってきた言葉は辛辣なものだった。
その他にも、養子縁組によって子を授けてくれたひかりを救いたいと、特別養子縁組支援団体・ベビーバトンの浅見(石田えり)に相談し、ひかりの母親に会う為に奮闘する佐都子の姿や、不倫相手の子どもを妊娠しながらも、佐都子の夫・清和(田中直樹)に恋心を寄せる、清和の部下・香澄(佐津川愛美)の姿も同時に描かれている。

「カタクラです。子供を返して欲しいんです。私が生んだアサト…くんを」。専業主婦の栗原佐都子、出版社に勤務する夫・清和、幼稚園児の息子・朝斗(林田悠作)。慎ましくも幸せな家庭を築いていた3人の元にかかってきた、片倉ひかりの、一本の電話から始まった“オトナの土ドラ”は、いよいよクライマックスを迎える。

オトナの土ドラ『朝が来る』
http://tokai-tv.com/asagakuru/
放送:毎週土曜日 よる23時40分〜24時35分 (全8回予定)
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
原作:辻村深月さん「朝が来る」(文藝春秋刊)
脚本:?橋麻紀
出演:安田成美、川島海荷、田中直樹(ココリコ)、石田えり ほか

執筆者

Yasuhiro Togawa