多くの時代劇や任俠映画を手掛け、ローアングルとクローズアップを特徴とする独自の映像スタイルを生み出した名監督・加藤泰(1916年8月24日〜1985年6月17日)。今年8月に迎える生誕100年を記念して数々の企画が実施、作品がパッケージ化されます。

●東映ビデオが発行しているフリーペーパー東映キネマ旬報Vol.27では加藤泰監督を特集しています。インタビューに富司純子さんが登場され加藤監督との数々の思い出を語られているほか、大回顧特集を実施する東京国立近代美術館フィルムセンター研究員・大澤浄さんが監督作品を俯瞰し、今回の企画内で見ることのできる貴重な作品について背景を解説しています。また、篠崎誠監督には同じ映画制作者の視点で加藤泰作品の魅力の真髄を考察した文章を寄稿していただき、生前の相米慎二監督が加藤泰監督作品をどう見ていたのかという『キネマ旬報』1994年11月上旬号に掲載されたインタビュー原稿を採録しています。

[加藤泰監督 生誕100年記念企画]
●東京国立近代美術館フィルムセンター
《生誕 100 年 映画監督 加藤泰》
 7月12日から約2か月間にわたり映画監督・加藤泰の大回顧特集を開催。
加藤泰が監督した計47本の作品 のうち 、短篇2本・長篇41本・テレビ1本の計44 本を42プログラムに組んだ史上最大規模の回顧上映。
【会期】 2016年7月12日(火)〜9月4日(日)
【休館日】月曜
【会場】東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール(2階)
【料金】一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100 円
障害者(付添は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料
【HP】http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/katotai-2016-7_8/
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)※各回開映後の入場はできません。
●東映チャンネル
《生誕100年【映画監督 加藤泰 Vol.2】》
未パッケージ化作品「昭和おんな博徒」「大江戸の俠児」を含む6作品を放送。
【放送期間】8月2日(火)〜8月29日(月)
【放送作品】「沓掛時次郎 遊俠一匹」(HDマスター)
「緋牡丹博徒 お命戴きます」(HDマスター)
「懲役十八年」(HDマスター)
「昭和おんな博徒」(HDマスター)
「丹下左膳 乾雲坤龍の巻」(HDマスター)
「大江戸の俠児」
●WOWOW
《日本映画コレクション:生誕100年 加藤泰の履歴書》
初HD化テレシネされる「明治俠客伝 三代目襲名」「車夫遊俠伝 喧嘩辰」、珍しい現代劇「みな殺しの霊歌」、初のミステリー「江戸川乱歩の陰獣」など10作品を放送。
【放送期間】8月22日(月)〜9月2日(金)
【放送作品】「明治俠客伝 三代目襲名」
「瞼の母」
「車夫遊俠伝 喧嘩辰」
「真田風雲録」
「宮本武蔵」
「人生劇場 青春・愛欲・残俠篇」
「花と龍 青雲篇 愛憎篇 怒涛篇」
「男の顔は履歴書」
「みな殺しの霊歌」
「江戸川乱歩の陰獣」
●東映ビデオ  《加藤泰監督 生誕100年記念企画 DVDリリース》
【発売日】  10月5日(水)発売 
【タイトル】「真田風雲録」※初DVD化
「骨までしゃぶる」※初ソフト化
「懲役十八年」※初DVD化
「昭和おんな博徒」※初ソフト化
http://www.toei-video.co.jp/DVD/katoutai.html
【価格】各4,500円+税 【販売】東映 【発売】東映ビデオ
●松竹   《あの頃映画シリーズ 松竹DVD&ブルーレイコレクション》
年末より連続リリース予定!!
【タイトル】「宮本武蔵」
「江戸川乱歩の陰獣」
「阿片台地地獄部隊突撃せよ」
「男の顔は履歴書」
「竹久夢二物語 恋する」(脚本作品)
他(詳細未定)
【価格】DVD各2,800円+税 ブルーレイ各3,300円+税 【発売・販売元】松竹

執筆者

Yasuhiro Togawa