全世界を空前の熱狂で包みこみ、映画を超えた社会現象を巻き起こした『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。その感動が冷めやらぬ中、新たなる SW プロジェクトに人々の熱い視線が向けられている。
その映画の名は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(12 月 16 日(金)公開)、今まで全く語られることのなかった「スター・ウォーズ」の“アナザー・ストーリー”。
本作は、「スター・ウォーズ」伝説の原点『スター・ウォーズ エピソード 4/新たなる希望』へと続く、今まで語られることのなかった全く新しい物語、そして今作に登場することが決定した史上最も有名な悪役ダース・ベイダーの誕生を描いた『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』とエピソード4とを鮮やかにつなぐ“架け橋”であり、「スター・ウォーズ」伝説の“始まり”を描くのが『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』だ。
全世界が注目する本作に新たに登場し黒いボディがダース・ベイダーを連想させるデス・トルーパー、そしてシリーズのファンには嬉しいあのストームトルーパー(しかも見たこともないシチュエーション!)の写真が解禁となる。

今回、解禁となった2枚の場面写真。一枚は、お馴染みのストームトルーパー。昨年末に公開され大ヒットとなった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、脱走兵のフィンやカイロ・レンがファースト・オーダーという組織に属しスッキリとした新デザインに生まれ変わっていたが、本作ではオリジナルに近いデザイン。しかも、南の島を連想させる美しい海の中を歩く姿は、長年のファンには驚きの光景だ。そして、最注目なのはもう1枚。全身が黒くダース・ベイダーのような禍々しい邪悪さを匂わせ、美しいビーチに猛攻撃を仕掛ける為に上陸したデス・トルーパーだ。彼らデス・トルーパーは、本作ではダース・ベイダーの部下でありながらダース・ベイダーを常に出し抜こうとする野心的な悪人オーソン・クレニック(演:ベン・メンデルソーン)が率いてる兵士で、その黒いボディからダース・ベイダーを彷彿とさせるが、彼ら黒いデス・トルーパーと白いストームトルーパーとの関係性も気になるところだ。
「もうスクリーンで会うことが出来ない…」と諦めかけていたダース・ベイダーの登場を喜んでいるのは世界中の観客だけではない。
本作の監督ギャレス・エドワーズは撮影中にダース・ベイダーと始めて対面した際「情報セキュリティの関係上、本当はいけないことなんだけど自分を抑えられなくて…ケータイのカメラで写真を撮りまくってしまったよ」とエピソードを話す。何を隠そう彼も幼少期から「スター・ウォーズ」を愛し続ける1人で、子供の頃に近所のおもちゃ屋さんに特別ゲストとして登場したダース・ベイダーに興奮し、街中に自慢して回っていたという。ただ、彼の“スター・ウォーズ愛”と発想力は子どものそれをゆうに超えており「本物に会ったの?」と聞かれた時にこう答えていたそうだ。「いや、俳優さんだよ。だって本物のダース・ベイダーは宇宙にいるから!」大注目の作品で主演の座を射止めたのは『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞®主演女優賞にノミネートされ、「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ最新作『インフェルノ』でもヒロインを演じ、今最も注目されている女優フェリシティ・ジョーンズ。物語は彼女が演じる主人公ジン・アーソを中心に描かれており、ジンは15 才の時からたった1人で生きてきた〔書類の偽造・盗品所持・暴行や傷害を起こし、無謀で攻撃的で自制心に欠ける〕という一匹狼で“やんちゃなヒロイン”。ルーカスフィルムの社長で本作ではプロデューサーを務めるキャスリーン・ケネディは「ジンは波瀾万丈の過去を抱えているの。反乱軍に身柄を拘束された彼女は、そのスキルを彼らの戦いに役立てることで、罪を帳消しにするチャンスを与えられる。この物語におけるジャンヌ・ダルク的存在ね」と説明する。
そんなヒロインが、反乱軍の仲間と共に挑むのは、帝国軍(悪)の究極の兵器“デス・スター”の設計図を入手する決死のミッション。
伝説の原点「新たなる希望」でレイア姫が R2-D2 に託した“設計図”はいかにして入手されたのだろうか?というファンにとっては長年の疑問に対する答えを、そして、壮大な「スター・ウォーズ」シリーズに躊躇してしまっていたビギナーには、伝説の入り口となる作品として大きな役割を果たす事になるだろう。

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執筆者

Yasuhiro Togawa