この度、ロック・ドキュメンタリーの伝説的傑作として知られ、長年大量の粗悪品質の海賊盤が世界的に流通してきたデクライン3部作(一作目『ザ・デクライン』、二作目『ザ・メタルイヤーズ』、三作目『ザ・デクラインⅢ』)の初の日本国内正規盤のブルーレイと DVD が映像特典てんこ盛りで 9 月 14 日に発売となることが決定いたしました。

このデクライン 3 部作は、 『ウェインズ・ワールド』(92)の大ヒットで知られるペネロープ・スフィーリス監督が自身のキャリアで最も情熱を注ぎ、ライフワークとしている作品。≪西洋文明の衰退≫という意味を持つこのシリーズは 1981 年〜1998 年にかけてのロサンゼルスの音楽シーンにフォーカスしたロック・ドキュメントで、一作目『ザ・デクライン』(81 年)は LA パンク/ハードコアを描き、二作目の『ザ・メタルイヤーズ』(88 年)は LA メタル。そして三作目『ザ・デクラインⅢ』(98 年)はふたたびパンクロックの世界に戻りつつ、明日なき生活を送るガター・パンクスを描く。全作品当時の公開以後、いかなるフォーマットにおいても一度も正規リリースがなされず、世界的に「最も観ることのかなわない作品」として語られてきたが、2015 年の全米リバイバル上映に続き、今年 3 月に遂に日本でも 3 作まとめた劇場公開が実現した。映画史的にみた場合、『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』(70)や『ラスト・ワルツ』(78)、『ストップ・メイキング・センス』(84)などの歴史的名作、パンクロックの世界においては『パンク・ロック・ムービー』(78)、『グレート・ロックンロール・スウィンドル』(78)、『D.O.A.』(80)、『UK/DK』(80)などその時代を切り取った不滅の作品群と同列で語られながらも、なかなか観ることのかなわなかったのがこのデクライン3部作。それらが遂に正規盤として発売となるだけでなく、BOX セットには 6 時間超に及ぶ膨大な映像特典が収録、じっくりとそれぞれの時代のカルチャーを検証することが初めて可能となる。

9月14日(水)発売
『ザ・デクライン3部作 BOX』<初回限定生産>
■ブルーレイ:KIXF-90409〜90412/¥12,000+税/BD4枚組
■DVD:KIBF-91431〜91434/¥9,000+税/DVD4枚組
■ブルーレイ&DVD 共通収録ディスク内容:
ディスク1・・・『ザ・デクライン』
ディスク2・・・『ザ・メタルイヤーズ』
ディスク3・・・『ザ・デクラインⅢ』
ディスク4・・・特典ディスク
■ブルーレイ&DVD 共通、映像&音声特典:
●初公開映像(Xが Slash Records と契約、ライヴハウス「ザ・マスク」の紹介)●初公開ライヴ映像(FEAR×4 曲、GERMS×2 曲、THE GEARS×1 曲)●ヘンリー・ロリンズ×ペネロープ・スフィーリス対談●上映時舞台挨拶映像●インタビュー映像ロングバージョン(BLACK FLAG、ダービー・クラッシュのアパート、X、ブレンダン・マレン、GERMS のマネージャー・二コール、白電球パンクス)●「ザ・デクライン」音声解説×2(①監督+アナ・フォックス、②デイヴ・グロール)●インタビュー映像ロングバージョン(エアロスミス、アリス・クーパー、クリス・ホームズ、ジーン・シモンズ、レミー、オジー・オズボーン、ポール・スタンレー)●「ザ・メタルイヤーズ」音声解説(監督+ナディア D プリースト)●インタビュー映像ロングバージョン(フリー、キース・モリス、レナード・フィリップス/THE DICKIES、リック・ワイルダー、白電球パンクス)●「ザ・デクラインⅢ」エクストラ(初公開映像、ガターパンクス、LA ミュージアムでのパネルディスカッション、プレミア上映時映像、サンダンス映画祭監督インタビュー)●「ザ・メタルイヤーズ」ロングインタビュー(LONDON、MEGADETH、ODIN、POISON など)●「ザ・デクライン」ニュース映像●「ザ・メタルイヤーズ」サンセット通り映像●「ザ・デクラインⅢ」パネル●TAWN MASTREY×監督インタビュー●「ザ・メタルイヤーズ」パネルディスカッション●MARKTOSCANO×監督インタビュー●ナディア&リジー●「反逆のパンク・ロック」予告編●3 作品のオリジナル予告編●日本版劇場予告編

単品 DVD も同時発売!各¥3,800+税、映像特典は含まれません

▼ザ・デクライン オフィシャルサイト
 http://decline.jp/

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro Togawa