7月16日よりユーロスペースほか全国順次公開される、3.11から激動の5日間を真摯かつ鋭く描き、当時の官邸の内情を映すポリティカル作品、映画『太陽の蓋』が第40回モントリオール世界映画祭(2016年8月25日〜9月5日、カナダ・ケベック州・モントリオールにて開催)Focus On World Cinema部門に正式出品することが緊急決定致しました。

福島の原発事故は日本国内よりも海外メディアが危機的報道を繰り返しているという現実もあり、非常に注目度の高いテーマだ。現地メディアからの情報によると、日本国内ではタブーとされている問題に真っ向から取り組んだ点、偏ったメッセージを押し出すような作品ではなく質の高い点が評価されたと言う。出品に際して、佐藤太監督と主演を務めた北村有起哉から喜びのコメントが届きました。

【佐藤太監督コメント】
3・11東日本大震災における原発事故によって起きた“あの時”をあえて俯瞰しながら撮らせてもらいました。日本人はもちろん、海外の方々がこの映画を観た時、どのような印象を受けるのかと
撮影中から今に至るまで考え続けています。権威あるモントリオール世界映画祭で上映されることにより『太陽の蓋』が少しでも多くの方へ届く事を切望しています。

【北村有起哉コメント】
原発の問題や関心を抱えている国はもちろん世界中にあります。ですから今回、世界的に有名なモントリオール映画祭に参加できることは非常に嬉しく光栄に思ってます。1人でも多くの方々に見ていただきたい。そして僕もモントリオールでの上映を一緒に味わえればと願っております。

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執筆者

Yasuhiro Togawa