企画・みうらじゅん、監督・安齋肇の夢のコラボレーションで製作されたロック&ポルノをテーマに新たな領域へと切り込んだ青春映画『変態だ』が、12月10日(土)に劇場公開されることが決定し、待望の初ビジュアルが解禁となります。

2016年1月28日にクランクインし、都内及び地方で順調に撮影され、2月5日にクランクアップとなりました。本作の主人公は、一浪の末、都内の二流大学に進学した<普通>の男。彼が偶然入ったロック研究会でのバンド活動を契機に、ミュージシャンとしての道を歩みだすところから物語は始まります。やがて結婚し、妻と息子とのごくごく普通の家庭生活を送る彼ですが、一方では学生時代から続く妻以外の女との愛人関係を断てずにいました。そんなある日、彼の日常は地方の雪山でのライブ公演を境に一変することに。まさかの妻と愛人の遭遇・・!?雪山を舞台に物語は衝撃のラストに向けて走り出します。

本企画は、松竹ブロードキャスティングの「オリジナル映画プロジェクト」の番外編として、同社運営のCS局「衛星劇場」でポルノ映画の紹介番組のMCを務めていた、みうらじゅん氏のもと「みうらじゅんが今見て見たいポルノ映画を作ろう」というコンセプトで発足。本作で初の劇場映画での監督を務めるのが安齋肇。主人公の男を演じるのは、シンガーソングライターとして活躍するミュージシャン前野健太。「アイデン&ティティ」(2003)の峯田和伸(銀杏BOYZS)、「色即ぜねれいしょん」(2009)の渡辺大知(黒猫チェルシー)に続き、みうらじゅん原作映画の主演として劇映画初主演を果たします。主人公の妻にはTV・映画・雑誌など幅広いジャンルで活躍する人気のAV女優・白石茉莉奈。そして主人公の愛人には元宝塚歌劇団月組男役スターで退団後、多くの映画・ドラマ・舞台で活躍し、その演技力にも定評のある実力派女優・月船さららを迎え、華麗なる青春変態物語の誕生となりました。

不倫の罠にはまる男に<ゲス>という称号がもたらされる昨今、果たして不倫は<ゲス>なのか?<文化>なのか?それとも、<性>という甘い蜜に群がる<本能>なのか——さなぎが蝶に変わる如く、性に開眼する瞬間。それが正に<変態>。驚愕のラストに本作の本質が隠された、かつてない深み(・・)ある官能作品に仕上がりました。

<安齋肇監督コメント>
「映画って本当に素晴らしいですね。でも大変だ。今まさに有能なスタッフ達と最後の最後の追い込み中です。大変だ。でもこんなチャンス、二度とないですから。似合わないかもしれませんが、粉骨砕身ロックしています。主演の前野健太が死に物狂いで変態するサマを、是非ご覧ください。」

<安齋肇監督プロフィール>
イラストレーター、グラフィックデザイナー
1953年東京都生まれ。TV、CM、雑誌、LINEスタンプで数多くのキャラクターデザインを手がけるほか、ユニコーンや奥田民生ツアーパンフレットのアートディレクション、宮藤官九郎原作の絵本「WASIMO」や作品集「work anzai」「draw anzai」を出版。テレビ朝日系「タモリ倶楽部」空耳アワーなどに出演。ナレーションやバンド活動も行っている。

<みうらじゅんコメント>
「ポルノ映画、撮りませんか?」、そんなこと頼まれてはお断わりする理由も見つからず、早速、監督を安齋さんにお任せしました。18禁だから大概のことはやってもいいとお伝えし、原作をお渡ししましたが、安齋さんは現場に遅刻することなく低予算の中で全く新しい青春ポルノ映画を完成。たぶん今年のアカデミー賞を総ナメされることでしょう。

<みうらじゅんプロフィール>
みうらじゅん(イラストレーターなど)
1958年京都市出身。武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。イラストレーター、作家、ミュージシャンなどとして幅広い分野で活動。1997年「マイブーム」で新語・流行語大賞受賞。2005年日本映画批評家大賞功労賞受賞。話題の「ゆるキャラ」の名付け親でもある。著書に「見仏記」シリーズ(いとうせいこう氏共著)、「アイデン&ティティ」(2003年映画化)、「色即ぜねれいしょん」(2009年映画化)、「マイ仏教」、「人生エロエロ」、「「ない仕事」の作り方」など。「みうらじゅん&安齋肇のゆるキャラに負けない!」(MXTV)、「笑う洋楽展」(NHKBS)にレギュラー出演中。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa