本作は狂言界のトップスター野村萬斎、歌舞伎界の若き大看板・市川猿之助、そして映画界からは中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市という、各界の日本を代表する俳優が競演する超豪華キャスティングが実現しました。
主演の野村萬斎が演じるのは華道家元・初代 池坊専好。本作での専好は生け花に関しては天才だが、天真爛漫な一面も持つキャラクター。そしてこのキャストに加え、4月から「A-Studio」の新アシスタントとして活躍中で、映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』等に出演し、7月よりスタートのドラマ「遺産相続弁護士 柿崎真一」(日本テレビ系)への出演を控える、次世代のトップを担う女優・森川葵が出演決定!本作を手がけた「ごちそうさん」「天皇の料理番」の脚本家、森下佳子の強い推薦により、抜擢されました。

森川は映画で重要な役割を担う、原作では描かれていない映画オリジナルのヒロイン、天才絵師“れん”を演じます。
れんは戦国の世に生きる少女で、ある出来事から人に対して心を閉ざしてしまっていました。しかし、野村萬斎演じる専好に助けられ、少しずつ変化していく…という難しい役どころとなります。
現場ではベテラン俳優陣に囲まれる中、21歳という若さにもかかわらず、期待に応える堂々とした存在感をみせる演技を披露しました。また、“れん”が劇中で描く画は、その作品が大英博物館に所蔵展示される世界的アーティスト・小松美羽が担当します。
れん役を演じる森川葵の写真と併せて、野村萬斎と森川葵の2ショット劇中写真も初解禁となります!今回は池坊専好という花僧を演じるにあたり、坊主姿となりました!こちらの野村萬斎の新鮮な姿にも、是非ご注目ください。

【森川葵様コメント】
京都に来て、すごく集中して撮影に臨めたと思います。これまでおしゃべりな役が多かったのですが、今回は表情のお芝居で勝負するのがすごく楽しみでした。なるべくちょっとした表情や目の演技で表現するようにしました。大先輩方に囲まれて、とても不安ではありましたが、実際現場にきたら楽しく毎日撮影することができました。萬斎さんの演技を見て、時代劇でも、もっと自由に色んなことにチャレンジしてみていいんだ、堅苦しくなり過ぎなくていいんだ、ということを学びました。

【野村萬斎様コメント】
(髪型に関して)去年の初めから短い状態が続いていましたが、今はまるで高校球児の様ですね。専好さんは花に魅入られた天才的な人で、とらえどころのない天真爛漫さは上手く表現できたと思います。生け花は初めてでしたが、花と対峙するのは楽しい時間でした。花と狂言は限られたものの中で表現するという点は似ていると思います。森川さんとは初共演です。普段は、ハキハキしてますが、カメラの前では何とも言えない不思議な色気や一種のカリスマ性を感じました。役柄としても、花と絵、それぞれのアーティストとして触発・尊重しあえる同志的な関係を演じられたと思います。

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執筆者

Yasuhiro Togawa