この度、世界中を沸かした〔超問題アリ〕ベストセラーが原作の映画『帰ってきたヒトラー』(配給:ギャガ)が、いよいよ6月17日よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国順次公開いたします!(原題:『Er ist wieder da』)
歴史上〈絶対悪〉であるヒトラーが現代に甦り、モノマネ芸人と誤解されて引っ張り出されたテレビの世界で大スターになるという大胆不敵な小説が、2012年にドイツで発売。絶賛と非難の爆風をくぐり抜け、ドイツ国内で250万部を売り上げ、世界42カ国で翻訳出版され、ここ日本でも累計17万部を超える売り上げを記録している大ヒット小説が、まさかの映画化となりました!ドイツではディズニーの大ヒットアニメ『インサイド・ヘッド』を抑えて第1位を獲得。
主役を演じるのは、リアリティを追求するために選ばれた無名の実力派舞台俳優オリヴァー・マスッチ。ヒトラーに扮した彼が街に飛び込み、実在の政治家や有名人、果てはネオナチと顔を合わせるというアドリブシーンを盛り込んだセンセーショナルな展開と、原作とは違う予測不能な結末は、一大ブームを巻き起こしたのです。

明日、6月17日の公開に先駆け、この度、ヒトラーがモノマネ芸人としてドイツ中のテレビ番組に出演するシーンの本編映像を公開!

https://www.youtube.com/watch?v=kd5fwHyb-q0

このシーン、ヒトラーのヒトラーたるゆえんを垣間見ることができる。大衆を扇動するヒトラー最強の武器は一体なんなのか?

番組司会者の合図で、ヒトラーの演説ショウが始まる、、、と思いきや、まさかの沈黙開始!観客を眺めてばかりのヒトラーに対してただビビって待つしかない観客、司会者、テレビ局のスタッフ。一方ヒトラーは分かっていた。沈黙の力を。70年前と全く同じように大衆の前に現れ、「沈黙」により人の心を不安にさせ引きつけ、その先に続く「言葉」のインパクトを何百倍にも増幅させる技は圧巻!

忘れないでもらいたいが、ヒトラーが出演しているのはお笑い番組だ。ヒトラーは『沈黙』を使って、何を掴むつもりなのだろうか?それは、笑いなのか、はたまた、大衆の心か。
70年の時を経て、変わり果てたドイツに突如現れ、モノマネ芸人となったヒトラー、時代と場所は変わっても彼が発する言葉の意味は変わらないとしたら。かつてナチスとヒトラーが築いた辛い歴史を世界中が知る今、見ている私たちは笑うことができますか・・・??

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執筆者

Yasuhiro Togawa