昨年11月23日に行われた「金狼感謝祭2015」内で制作が発表された、「牙狼」の人気キャラクター『絶狼〈ZERO〉』シリーズ最新作「絶狼〈ZERO〉-DRAGON BLOOD-」。その撮影が関東近郊のスタジオで行われ、主人公・涼邑零役の藤田玲が6月11日をもってオールアップを迎えた。

 「絶狼〈ZERO〉-DRAGON BLOOD-」は、魔戒騎士・涼邑零/銀牙騎士・絶狼(藤田玲)を主人公とした、「絶狼」シリーズ最新作。宿命を背負い、孤独に生きる零が新たな戦いに挑む姿を描き出す。この日は、物語のクライマックス部分を撮影。エモーショナルな芝居をひとつひとつ丁寧に積み重ねていく藤田の姿に、スタジオ中もピーンと張り詰めた雰囲気に。やがて藤田の撮影部分がすべて終了すると、スタッフによる拍手がスタジオ中に鳴り響く。そして藤田のもとに歩み寄った雨宮総監督が花束を渡すと、二人は熱き抱擁を交わした。

 その後、再びスタッフからの拍手が鳴り響く中、藤田は晴れやかな笑顔で「監督に抱きしめられた時にグッと来たんですけど、さっきのシーンで涙が枯れてしまって……。もう涙が出ません!」とコメントし、スタッフの笑いを誘いながらも、「『絶狼〈ZERO〉-BLACK BLOOD-』から始まって、今回が『絶狼〈ZERO〉-DRAGON BLOOD-』へ。雨宮さん、そしてスタッフの皆さんとこの作品を作れたことで、またひとつ新たなステージに上れたんじゃないかなと。一生の宝物になると思います」とかみしめるように語ると、「でも……できればみんなでもう一度やりたいですね」と名残惜しそうな様子。さらに「このみんなで作ったものだから、絶対にいいものになっていると確信しています。本日まで本当にお疲れさまでした」と頭を下げると、スタッフからは「お疲れさま!」というねぎらいの言葉と共に大きな拍手。最後まで涼邑零として駆け抜けた藤田の労をねぎらった。

 本作の撮影を終えた藤田は、「今回はとにかく『絶狼〈ZERO〉』らしい作品になっています。もちろん『牙狼』シリーズの中の一本という位置づけは崩れてはいないんですが、そんな中でも涼邑零の成長なども垣間見えて、『絶狼〈ZERO〉』独自のものが生まれています。そういう意味では期待を裏切らない作品になっていると思います。もちろん僕たちが撮ったものだけで終わりではなく、これからはCGなどの仕上げの作業もあります。最終的にどうなるのか、僕も皆さんと一緒にオンエアを楽しみにしたいと思います」と笑顔で付け加えた。

「絶狼-DRAGON BLOOD-」は2017年放送予定。

主演:藤田玲 原作・総監督:雨宮慶太
特別協力:サンセイアールアンドディ 制作:東北新社/オムニバスジャパン 製作:東北新社 ©2016「絶狼」雨宮慶太/東北新社

執筆者

Yasuhiro Togawa