第76回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞し、日本でのディズニー/ピクサー歴代興収No.1の金字塔『ファインディング・ニモ』。その奇跡の冒険から1年後の世界を描く、全世界待望の続編『ファインディング・ドリー』が7月16日(土)より公開となる。世界中が待ちに待った6月17日の全米公開を目前に、本作のワールドプレミアが本日9日(木)(現地時間は8日)ロサンゼルスのハリウッド、エル・キャピタン・シアターにて行われた。ピクサー最大のオープニング記録に期待が高まる中、本作がついに世界初お披露目となった。製作総指揮のジョン・ラセターを始め、アンドリュー・スタントン監督やアンガス・マクレーン共同監督、ドリーの声優を続投するエレン・デジェネレスらが登場。会場には“海”をイメージしたブルーカーペットが引かれた壮大な会場に、ドリーやニモ達の住む美しい海をイメージした水槽が飾られるなど、まるでドリーたちの世界に入り込んだような世界観が作り出された。さらにジョン・ラセターやアンドリュー監督は、本作の日本語監修を務めたさかなクンの話題に触れ、なんとさかなクンギョ(語)で日本のファンに熱いメッセージを寄せ、ギョギョッと会場を盛り上げた。

世界が期待する本作だが、日本では先日さかなクンが日本語監修を務めることでも大きな話題に。さかなクンと言えば「ギョギョ!」の決め台詞が有名だが、なんとラセターやアンドリュー監督らも「ギョギョ!」とさかなクン語でギョ挨拶が飛び出した。ラセターは「日本の皆さんが『ファインディング・ニモ』をどれだけ愛してくれているか知っているし、『ファインディング・ドリー』も同じくらい好きになってもらえると思う。最後に…ギョギョ!」と日本のファンに熱いメッセージを送った。続いてアンドリュー監督も「さかなクン覚えているよ!日本の皆さんも映画を楽しんでね!ギョギョ!」とまさかのギョ挨拶。またプロデューサーのリンジー・コリンズも「私たちが経験してきたワクワクを皆さんにお届けできて嬉しいわ。ギョギョ!」、共同監督のアンガス・マクレーンも「世界中の人々にこの映画を届けられて素晴らしいよ。ギョギョ!」、エレンも「ドリーを演じるのが大好き!ギョギョ!」とコメントし、まさかのギョギョギョ(5)連発が飛び出した!キャストによる“ギョギョブーム”に、ラセターも超ノリノリでメッセージを寄せ会場は大いに盛り上がった。

本作は忘れんぼうのドリーが《家族の思い出》を探すため、ニモ、マーリン、ドリーに加え新キャラクターのタコのハンクが、危険がいっぱいの“人間の世界”に飛びだし、ドリーの家族の秘密を巡る大冒険を巻き起こす感動のアドベンチャー・ファンタジーだ。新しいキャラクターで、ドリーと行動をともにする新たな仲間の謎のタコ・ハンクについてラセターは、「タコは水族館などの場所で脱走アーティストで、どこからでも抜け出せると聞いたんだ。そこから、すごく賢いキャラクターにした。また、タコがカモフラージュする姿は、すごく面白くなると思った。抜け出して、迷って、人々から隠れて…とても面白いと思うよ」とその魅力を絶賛した。

監督のアンドリュー・スタントンもハンクについて「すばらしく気難しいキャラクターで、ひとりぼっちで孤独でいたいタコのキャラクターを作ろうと思った。ドリーとコンビにするには、完璧なキャラクターだ。『ファインディング・ニモ』で、マーリンでうまくいったしね。それに、水から外に出られるし、どこでも這って行けるし、小さなスペースにも入れる。移動する手段としても完璧だった」とキャラクターの魅力を熱弁した。前作で描かれた海の世界を飛びだし、人間の世界で巻き起こる大冒険が一体どんな展開が待ち受けるのか。期待が高まるばかりだ。

忘れんぼうのドリーが忘れられない思い出とは?ハンクやデスティニーなど新しい仲間も加わり、前作以上にスケールアップした本作を見逃さないでほしい。驚くべき冒険と、家族や友情の大切さを描いた感動のストーリー『ファインディング・ドリー』は7月16日(土)より公開。

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執筆者

Yasuhiro Togawa