本年度アカデミー賞にて『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『オデッセイ』『レヴェナント:蘇えりし者』などの並み居る大作を退け、見事に視覚効果賞を受賞した『エクス・マキナ』が、6/11(土)より、シネクイント他にて全国ロードショー致します。

24歳のケイレブ(ドーナル・グリーソン)は世界最大のインターネット会社で働くプログラマー。
ある時、会社の抽選会に当選し、賞品として普段は滅多に姿を現さないCEO、ネイサン(オスカー・アイザック)が所有する山あいの邸宅に1週間滞在できることとなる。
彼は美しい女性型ロボットに搭載された人工知能のテストに協力する。しかし実験は次第に怪しげな心理戦と化し、人間と機械の主従関係は崩壊していく。

つきましては、キャスト&監督がロケ地ノルウェーでの撮影秘話を語った、特別映像を解禁。

https://www.youtube.com/watch?v=gliWM4iXKr4

<映像コメント>

◎アレックス・ガーランド(監督/脚本)
ロケ地とセットは低予算映画の悩みどころ。
本作では億万長者の家を用意しなきゃならない。そこで壮大な景色の中に建物を置くことで、圧倒的権力を表現しようと考えた。

◎アンドリュー・マクドナルド(製作)
息を飲むような景観と雰囲気が気に入って、ロケ地は早々にノルウェーに決まった。
切り立った丘や滝が実に美しい。

◎ドーナル・グリーソン(ケイレブ役)
これを見るだけで…人物像が分かる。
山も川も 見渡すものすべてネイサンが所有してる。彼はそういう人間なんだ。

◎アレックス・ガーランド(監督/脚本)
いかにもSFっぽい感じは嫌だった。目指したのはより温かみのある雰囲気だ。

◎マーク・ディグビー(美術監督)
人工物と自然素材を共存させーー全体のバランスを重視した。
無機質でハイテクな要素を散りばめながらも、美しい環境と調和するように工夫した。登場人物の心情ともリンクするようにね。
エヴァの部屋は観察室だ。そこにブースを作ろうと考えた。
普通ならブース内に入るのはエヴァだがーー我々は観察者であるケイレブを入れることにした。
エヴァは動き回れる。

◎アレックス・ガーランド(監督/脚本)
このセットのおかげで物語がより面白くなった。
エヴァは動物園のトラみたいに、行ったり来たりするだけ。動き回れても監禁状態に見える。
一方 ブース内のケイレブは、すぐに大自然に出られる。
スタッフやキャストが私の脚本から想像を膨らませ、作品を磨き上げてくれたと思う。

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http://data.cinematopics.com/?p=54909

執筆者

Yasuhiro Togawa