エマ・ワトソン主演最新作で、トロント国際映画祭ほか多くの映画祭で話題を呼んだ「COLONIA(原題)」が、邦題「コロニア」として9月17日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ新宿ほか全国ロードショーすることが決定いたしました。

クーデターで囚われた恋人を救うため、女性がひとり”脱出不可能”と言われる恐怖組織へ潜入する。南米チリのピノチェト独裁政権下、ナチスの残党と結びつき拷問施設となった「コロニア・ディグニダ」を舞台した脱出スリラー。ポル・ポトと並ぶ世界でもっとも凶悪な歴史のひとつでありながら、日本ではあまり知られていない史実が背景にある。

ひるむことなく困難を乗り越えていくしなやかでタフなヒロイン・レナを演じるのは、「ハリー・ポッター」のハーマイオニー役から華やかに成長、1年間の女優業を休止し国連の新しいフェミニズム活動の広報を担うなど一人の女性としても輝きを増すエマ・ワトソン。囚われた恋人・ダニエルを「ラッシュ/プライドと友情」のダニエル・ブリュール。そして恋人たちを精神的に肉体的に追い詰める”教皇”パウル・シェーファーを「ミレニアム」シリーズで知られるミカエル・ニクヴィストが怪演している。
エマ・ワトソンといえば、自己成長のため1年間の女優休業を宣言。その間、国連が立ち上げた新しいフェミニズム活動「He For She」の広報大使として活動、男女平等とジェンダー・ステレオタイプからの脱却を訴えた国連での演説も話題に。

本作についてエマは、「愛のためにどこまでできるか。女性は囚われる側を演じることが多いですが、この映画では女性が男性を救いに行く。その設定に惹かれました」と出演の経緯を語る。フロリアン・ガレンベルガー監督も「強いだけの女性ではだめ、勇敢さと弱さを併せ持っていないと。光を持った女性を暗闇に送り込みたかった。そんな女優はエマしかいない。彼女はいつも眩しい光を発している」とエマの存在感を絶賛している。恋人との微笑ましい恋愛シーンから、コロニア内での信用を得るため服を脱ぐシーン、折檻や極限での脱出シーンなど体当たりで演じたエマ。大人の女優に脱皮した彼女から目が離せない!

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=54316

執筆者

Yasuhiro Togawa