今年は、30周年! 毎年夏、山笠の季節、
ボランティアの手で企画・運営されている福岡恒例の市民イベント

第30回福岡アジア映画祭2016
2016年7月6日(水)〜7月10日(日)
アンスティチュ・フランセ九州5Fホール(地下鉄・赤坂駅3番出口)

 
『ノ・ミヌの食べる存在』I Eat, Therefore I Am 韓国・2016年・80分 監督: イ・チョラ

 会社をクビになったヤンは、かねてからの夢だったフリーライターの道を進み始めるが、なかなかいい仕事がない。ある日、イケメンのビョンと出会った彼女は、彼と一緒に、食べ物に関する記事を書き始めるが、…。人気俳優ノ・ミヌとアン・ヨンミ主演の抱腹絶倒のフードコメディ。日本初公開!

『16歳になる』To Be Sixteen 韓国・2016年・116分 監督:キム・ヒョンソン

 セジュンとジニョンの2人は、育った家庭環境こそ違え、幼い頃からの親友同士で、いつも一緒だった。しかし、セジュンには、親友に言えない秘密があった。それは、彼がジニョンの彼女が好きだということだった…。繊細な感情に揺れ動く高校生たちのトライアングル・ラブ。日本初公開!

『演技の重圧』Gravity of Acting 韓国・2016年・93分 監督:チョン・グヌン
 
10年間同じ舞台を演じ続けていたベテラン俳優スンヒョンは、夢のないジレンマに陥っていた。そんな彼の元に有名監督の映画の主演のオファーが舞い込む。しかし、彼の前に若手のライバル俳優テスクが現れて、…。まだ、韓国でも公開されていないインディーズ系アート作品のワールドプレミア。

『不安な外出』An Anxious Day-out 韓国・2015年・89分 監督:キム・チョルミン

 学生運動を行った罪で指名手配され、10年もの間、逃亡生活をしていたキジンは、その間に結婚し、2人の娘ももうけるが、一緒に暮らすことは出来なかった。その後、逮捕され、5年の投獄後、2011年に仮釈放された彼は、やっと家族との普通の生活をおくろうとするが、…。日本初公開のドキュメンタリー!

『新地町の漁師たち』Fukushima Fishermen  日本・2015年・91分 監督:山田徹

3.11東日本大震災による津波と原発事故によって福島県の漁師たちは、漁業の自粛を余儀なくされた。震災は、浜の生活を一変させただけではなく、人間関係の軋轢を生み出し、さらには漁業が震災前から抱えていた問題を大きく露呈させた。九州初公開のドキュメンタリー!

 
『アリス・イン・ドリームランド』Alice in DreamLand 日本・2015年・44分 監督:蜂須賀健太郎

 清水真理の人形による独創的なアニメ。ルイス・キャロル原作の『不思議の国のアリス』をモチーフに、アリスの絵本の中に、入り込 んでしまう少女アリスの成長物語。闇に支配されされつつある「物語の世界」を、アリスが闇と対峙 して、救う姿を描くダークファンタジー。九州初公開!

 『スマホの真実ー紛争鉱物と環境破壊とのつながり』  The Truth of Smartphone日本・2016年・35分 監督:中井信介

スマートフォンの製作にはレアメタルを含む20種類以上の鉱物が必要だ。それらはどんなところで採掘されていて、現地ではどんな問題が起きているのか?フィリピン、コンゴ民主共和国、そしてエクアドルの鉱山地帯の住民の声は? 同時上映『森の慟哭』。九州初公開!

『アングリー・キッズ』Angry Kid 中国・2013年・94分 監督:黄雷(ホアン・レイ)

 誕生日なのに、海外勤務から帰って来ない両親に怒ったショーアオ少年は、家出する。そこで誘拐された少女ランと出会った少年は、ランを守るために、ギャングたちに立ち向かう。黄建新監督の長男・黄雷の監督デビュー作。

『アフガニスタン 干ばつの大地に用水路を拓く』日本・アフガニスタン・73分・監督:谷津賢二

 「百の診療所より一本の用水路を!」戦乱と干ばつのアフガニスタンで、無謀とも思える土木工事に挑んだ一人の日本人医師・中村哲。2003年3月から7年の歳月をかけて全長25.5キロの用水路を完工、3000ヘクタールの農地が甦った。

『キム・ギドク 激情の美のシネアスト』Kim Ki-duk : Cineaste of the Wild Beauty フランス・韓国・2007年・61分 監督:アントワーヌ・コッポラ
 鬼才監督として世界中の映画祭で特集が組まれているキム・ギドクが自ら建てたエコ・ハウスでのロング・インタビュー。普段は寡黙な監督が、フランス人監督の前で、自分の映画感、人生観を熱く語る姿は貴重だ。
 

『ピョンヤン・ロボガール』Pyongyang Robogirl 北朝鮮・フィンランド・2001年・4分 監督:ヨニ・ホッカネン、シモジュッカ・リッポ

 北朝鮮の首都ピョンヤン街角で交通整理をする女性警官。白やメタリックブルーの制服をまとった美しい彼女たちの動きは、まるでロボットのように機械的だ。

 『ビザと美徳』Visas and Virtue アメリカ・1997年•26分・監督:クリス・タシマ
  ナチスから逃れようとした6000人のユダヤ人のために、政府の命令に反してビザを発給した“日本のシンドラー”杉原千畝を描いた感動の劇映画。第70回アカデミー賞最優秀ショートフィルム賞受賞!

『彼氏に振られて四国って、お遍路、歩く禅』 Dumped by A man and then Shikoku? Ohenro, Walking Zen 韓国・日本・2008年・73分 監督:キム・ジヨン
韓国の一流企業を辞めて、日本にやってきた女性キム・ジヨン。三十路で無職の独身、異国で貯金なし、自信はなし。四国八十八ヶ所のお遍路の旅に出る条件を満たしていた。そして、旅でさまざまな女性たちに出会う。ユニークな体験型ドキュメンタリー。

 『ダイビング・ベル/セウォル号の真実』 The Truth Shall Not Sink with Sewol 韓国・2015年・77分 監督:イ・サンホ、アン・ヘリョン

2014年4月16日に起きた “旅客船セウォル号沈没事件”の真相究明のために制作されたドキュメンタリー。ペンモク港に着いたイ・ジョンインは、潜水機器ダイビングベルの使用を提案する。しかし、海洋警察は、現場への進入を許可しない。そして無駄な時間が過ぎていった…。

☆熊本地震復興支援・特別上映
 『うつくしいひと』Beautiful People 日本・2016年・39分・監督:行定勲

 美しき城下町。問屋街の倉庫の二階に「玉屋末吉探偵事務所」はある。ある日、そこへ二人の依頼人がやってくる。県をも揺るがしかねない極秘事件だった、…。熊本地震復興チャリティのために無料上映し、募金箱を設置します。

 

◎福岡アジア映画祭基金にご協力を!
 私たちの「福岡アジア映画祭」は、多くのボランティアと地元企業を始め
とするさまざまな協賛金、そして全国から寄せられた「福岡アジア映画祭基金」によっ
て、すべてが運営されています。しかし、ここ数年、かなりの赤字になっており、このままでは映画祭を続けることが大変困難な状況です。皆様の温かい募金をお待ちしています。

 郵便振替 01790-4-71389
 口座名  福岡アジア映画祭基金

☆料金:前売(1作品券)¥1400                     
      (5作品券)¥6000、(10作品券)¥10000 
    当日(一般)¥1800、(学生・シニア60才以上)¥1000 
    9日(土)パーティーチケット¥4000(メールで予約。)

*前売券は、チケットぴあ、セブンイレブン、サークルK(Pコード:466−674)、ローソンチケット(Lコード:82496)、ちけっとぽーと福岡パルコ店、博多リバレイン7Fアートリエなどにて発売中!

◎GUESTS 予定 清水真理(日本)、蜂須賀健太郎監督(日本)、イ・チョラ監督(韓国)、キム・ヒョンソン監督(韓国)、チョン・グヌン監督(韓国)、キム・チョルミン監督(韓国)、土田真樹プロデューサー(韓国)、シモジュッカ・リッポ監督(フィンランド)、フランシーヌ・メウール アンスティチュ・フランセ九州館長(フランス)ほか。
◎ゲスト作品については、上映後ティーチ・イン(質疑応答)を行います。

☆主催:福岡アジア映画祭実行委員会 
☆映画祭ホームページ http://www2.gol.com/users/faff/faff.html

*上映作品、ゲストなどが変更になる場合があります。

後援:協賛各社
特別協力:アンスティチュ・フランセ九州
                

執筆者

Yasuhiro Togawa