6/10(金)まで新宿のK’s Cinemaにて連日20:50〜上映中の、直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説を矢崎仁司監督(『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』)が成海璃子×池松壮亮×斎藤工で完全映画化した映画『無伴奏』が、7月14日から7月24日までニューヨークで開催される第10回JAPAN CUTS(http://www.japansociety.org/japancuts)に正式出品されることが決定した。『無伴奏』の北米プレミアとなる。

JAPAN CUTSは、北米最大の現代日本映画の映画祭で、ウォールストリートジャーナル紙から「ニューヨークで一番の日本映画のイベント」、Time Out New York誌から「その文化に特化した権威、そのラインアップの質に勝る映画祭はこの世に他にない」と評されている。

今年は、『恋人たち』(監督:橋口亮輔)、『シェル・コレクター』(監督:坪田義史)、『ラブ&ピース』(監督:園子温)、PFFアワード2015グランプリ作品の『あるみち』(監督:杉本大地)などが正式出品される。

矢崎監督の『スイートリトルライズ』(出演:中谷美紀、大森南朋)は、2010年に第4回JAPAN CUTSのクロージングフィルムとして上映され、矢崎監督はQ&Aを行った。今年はプロデューサーが訪米予定。

JAPAN CUTSプログラミングチームのJoel Neville Andersonのコメント「新しい日本映画の祭典、JAPAN CUTSの10周年記念の正式出品作に矢崎仁司監督の『無伴奏』も加えることができ、大変嬉しいです。矢崎監督は以前本映画祭にゲストとして参加して下さいました。政治的信条と性のアイデンティティーについてのこの素晴らしい物語をニューヨークの観客と分かち合うのが待ちきれません。」

矢崎仁司監督のコメント「JAPAN CUTS10周年、おめでとうございます。ニューヨークの観客に私の新作を届けられて嬉しいです。思えば初めてのニューヨークで処女作『風たちの午後』を、女性のセクシュアリティーの描写がシャンタル・アッカーマンやマルグリット・デュラスに匹敵すると評価して頂いたことが、今の私の作品を作る力になっていると思います。だから、大好きな映画祭の一つのJAPAN CUTSで『無伴奏』を上映できることは、私にとって特別な意味があります。いつも素敵な出会いをもたらしてくれたこの映画祭で、また新たな出会いがあることを期待しています。」      

『無伴奏』英語字幕付予告編
https://youtu.be/J9vuipQP4So

■現在発表されている上映館情報
●6/4(土)東京・新宿K’s cinema (6/10(金)まで連日20:50〜)&熊本・Denkikan (6/10(金)まで連日15:50〜)
●6/10(金)・7/1(金)・7/22(金) (3日間上映 各19:30〜)山口・山口情報芸術センター
●6/18(土)〜 大阪・シアターセブン(7/1(金)まで 6/18(土)・19(日)19:30〜、6/20(月)〜23(木)17:10〜、6/24(金)休映、6/25(土)・26(日)10:00〜、6/27(月)〜7/1(金)18:00〜)&山形・フォーラム山形
●7/2(土)〜 岩手・フォーラム盛岡&静岡・シネマイーラ(7/15(金)まで2週間限定)

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa