実在した⼥性逃亡犯の内⾯を圧倒的リアリティーで再現し、映画賞を総なめにした傑作『顔』から16年。⽇本演劇界が誇る舞台⼥優、藤⼭直美と阪本順治監督が再びタッグを組んだ︕まさに映画ファン待望の最新作『団地』が6⽉4⽇(⼟)より有楽町スバル座・新宿シネマカリテ他全国ロードショーとなります。

映画ファンが待ち望んだ新作でありながら、多くの観客の予想を遥かに上回る物語は、阪本監督書下ろし完全オリジナル脚本の会話劇。さまざまな人生が交差する団地という“小宇宙”を舞台に、ごく平凡な夫婦の全然普通じゃない⽇常を、独特のオフビートな感覚で描きだす。抑制の効いたセリフから漂う何とも言えないオカシミ。そして物語全体を支配する、ちょっぴりブラックなスパイス—。まさに稀代のコメディエンヌ・藤⼭直美の未知なる魅力を引き出した新境地の“妄想としゃべくりのハーモニー”が誕生︕妄想と現実がないまぜになった本作へ各界著名人からコメントが続々到着︕

「脱力しきっている役者の⾯々は映画だ!
市川崑監督作品の『おとうと』の銀落としの向こうを張って暗い!
それでいて、映画のトリッキーな性能を見せてくれて、監督と編集マンの技が利いている。これが小気味
いい。が難点もある。それを言うのはヤボなのでやめる。好きだね。これ!」
—富野由悠季さん(アニメーション監督)

今までのイメージだけで阪本作品を観たことのない人にこそ、直球でお勧めしたい
想定外の団地映画なのです。 —佐藤大さん(脚本家)

「とにかく人間がけったいでオモロイ。監督、よおこれだけの役者さん揃えましたなぁ。
な〜んて感心してると、今でもあるある、人の噂が勝手にあれよあれよと転がっていく
驚きの展開にびっくりポン!」 −桂 雀々さん(落語家)

「無理のない団地の世界とあからさまな笑いにすっかり引き込まれ阪本監督は巧妙な調剤師か
マジシャンか もういっぺん観たいわ!」 −風吹ジュンさん(女優)

「斜め上、ずーっと斜め上!16 年ぶりのタッグは変幻自在のやりたい放題でした。」 —上田 誠さん(ヨーロッパ企画)

「何とも言いようのない⾯白さ。見たことない感じの映画。で、どっさり感動もらいました。」 —YO-KING さん(ミュージシャン)

「藤山直美と岸部一徳。最強の夫婦によるウルトラ団地型コメディー!なんだろう、この奇妙ななつかしさは?」—泉 麻人さん(コラムニスト)

「喜劇⼥優っていう括りではなく、No.1の⼥優だと思う。」と阪本監督にいわしめた藤山直美。そして本作公開を機に彼⼥の深淵を覗くべく
NHKEテレ「SWITCH インタビュー達人達」にイレギュラーとも言える同業者、俳優・香川照之との対談がオンエアされる。藤山たってのリクエストにより実現し、名優同士が交わす「演じる」奥深さに震撼するクロスインタビューは必見だ。

【NHKEテレ 「SWITCHインタビュー達人達」 藤山直美×香川照之】
・放送⽇:6月11⽇(土)Eテレ 午後10時〜 ・再放送:6月16⽇(木)Eテレ 午前0時〜(15⽇深夜)

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=54141

執筆者

Yasuhiro Togawa