コーカサスの国グルジア(ジョージア)で起きた紛争を背景に
戦火が拡がる今日、人間として在るべき姿を示した傑作。

「放浪の画家ピロスマニ」「田園詩」「希望の樹」「懺悔」等、数多くの名作を生んだジョージア(グルジア)映画—-1991 年のソ連邦解体後の内戦、民族紛争等によって大きな打撃を受けるも、近年、奇跡的ともいえる復活を遂げようとしている。世界の映画祭で数々の受賞を果たした新世代を代表する作品『みかんの丘』『とうもろこしの島』は、自らが体験したアブハジア紛争を、それぞれ異なる視点で描き、戦争の不条理さとともに、戦火におかれても人間として生きようとする人々の姿を描いた感動作です。

『みかんの丘』 ザザ・ウルシャゼ監督 <EU フィルムデーズ 2015 上映>
(87 分/2013 年/エストニア・ジョージア合作、英題:Tangerines)
戦いが激化するなか、みかん畑で働くふたりのエストニア人が
敵同士の傷ついた兵士を看病することに──
世界の映画祭で大きな賞賛に包まれた感動作。
★アカデミー賞 外国語映画賞エストニア代表 ★ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート
★ワルシャワ国際映画祭 最優秀監督賞・観客賞 ★バーリ国際映画祭 国際コンペティション賞 ほか

『とうもろこしの島』 ギオルギ・オヴァシュヴィリ監督 <2014 東京国際映画祭 上映>
(100 分/2014 年/ジョージア・独・仏・チェコ・カザフスタン・ハンガリー合作、英題;Corn Island)
両岸で兵士がにらみあうなか、老人と少女は、島に種をまき、苗を育てる。
森と大河の流れ、ときおり聞こえる銃声—–
大自然と人間の営み、戦争を描く珠玉の作品。
★アカデミー賞外国語映画賞ジョージア(グルジア)代表 ★カルロヴィヴァリ国際映画祭 最優秀作品賞
★アテネ・パノラマ・ヨーロッパ映画 観客賞・批評家賞 ★コットバス映画祭 観客賞 ★フライブルグ国際映画祭 観客賞
★モンペリエ地中海映画祭 観客賞・批評家賞・作品賞・音楽賞 ほか

9月17日、岩波ホール他全国順次公開!

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa