第69回カンヌ国際映画祭にて、初のカンヌ参加となる深田監督の最新作『淵に立つ』が、「ある視点」部門審査員賞を受賞。一足先に帰国されていた主演の浅野忠信さんのもとに、深田監督自らが受賞報告に伺い、互いに喜びを分かち合いました。

深田監督「カンヌで浅野さんとご一緒していた時はまだ受賞する前だったので、今日初めてこの表彰状をお見せすることができて良かったです。」
浅野「(表彰状を見て)素晴らしいですね。うれしいです。」

深田監督「カンヌでは、俳優の演技が素晴らしい!と海外メディアからよくほめて頂きました。本当に俳優さんたちの力でここまで押し上げてもらったな、と感謝しています。」

浅野「俳優の演技が素晴らしいという評価は大変うれしいです。でも、なぜ僕らがそういうところに辿り着けるかというと、それはやはり監督の力が大きいですね。僕らの意見を最大限取り入れてくれて、自由にやらせてくれました。役になりきっていく過程で、たまに行き過ぎてしまう事もあるんですが、そういう時に監督がきちんと軌道修正してくれる。そういう監督ってなかなかいないので、とても嬉しかったですね。」

深田監督「いやぁ恐縮ですね。監督としては俳優の皆さんも表現者の一人として現場に臨んでほしいと思いますし、実際に、今回の俳優さんは、皆さんそれぞれに解釈をして頂いて作品に臨んでくれたので、すごく楽しい、創造的な現場だったなと思います。」

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執筆者

Yasuhiro Togawa