小泉今日子×二階堂ふみW主演の話題作✕異才の劇作家・前田司郎

三島由紀夫賞、向田邦子賞受賞、岸田國士戯曲賞など錚々たる賞を受賞し、劇団「五反田団」を主宰する、異才の劇作家・前田司郎が、『ジ、エクストリーム、スキヤキ』から満を持してオリジナル脚本で人間ドラマに挑む最新作『ふきげんな過去』。『毎日かあさん』以来5年ぶりの主演となる小泉今日子が、前科持ち—、戸籍ナシ—、の奔放でエキセントリックな子供を捨てた母親役で新境地に挑みます。W主演する話題作目白押しの二階堂ふみは、死ぬほど退屈していた毎日に、自分を捨てた母が突然現れ反発する女子高生の娘を演じる。母と娘の不協和音を予感させながらも、どこかヘンで自由な家族が、何故か懐かしいそんなひと夏の冒険です。まるで夏休みに宝島を探しに行くような、眩しく可笑しくも切ない、愛と孤独と成長の物語が誕生しました。

この度、公開に先駆け、作家、タレント、アーティストなど、バラエティに富んだ各界の著名人の皆さんより『ふきげんな過去』のコメントをいただきました!
さらに、6月11日より19日まで開催される上海国際映画祭パノラマ部門への出品が決定し、ワールドプレミアとして上映されることになりました。

すべての出演者、スタッフ、観客をふくめて、
これは「ヘンな映画」だと、
言わなかったやつが犯人だ(笑)
糸井重里(ほぼ日刊イトイ新聞 主宰)

汗で張りつく前髪が、薄手の綿のスカートからのびる脹脛が、生々しいのに夢の世界のようで。
大好物な作品です。
大久保佳代子(タレント)

ねぇーおもしろい。本当に深くておもしろい。
面白すぎて、正直こんなにコメントに悩んだ作品は初めてかもしれません。
嘘みたいなこの世界は、なんだか現実味を帯びていて、
心の隙間に細かいパンチを何発も食らったみたいな衝撃をうけました。
確実に未来に期待を抱くようになりました。深面白い。
こんな言葉がぴったりな作品です。
木村カエラ(アーティスト)

言葉のこだわり方が大好きでした。仏語みたい。果子を夢中で観てて。
二人は一人で、現在で、、たくさん掻立てられて!久しぶりにワクワクしました!
YOUさん(タレント)

こんなにつまらなそうなのに、なんでこんなに羨ましいんだろう。
私もチェックのスカートはいて取っ組み合いしたいな!
吉本ばなな(作家)

私の見ている未来が過去だとしても、痛快な過去の未来であってほしい、と。
小林聡美 (女優)

「夏休み」に起こることって
1日1日にエキサイティングで儚げな、不思議な力が宿っている気がしていてならない。
この作品にも、そんな不思議な力が宿っている。
ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)

いつも私は、「本当の映画好きはどう観るだろう」と気にしながら映画を観てしまうのだが、『ふきげんな過去』は自由すぎて、そういう思いから解放された。微動だにしない赤ちゃんや、タイトルの出るタイミング、そうか、これでいいんだ。ひくほどひどいシーンがいくつかあるのだが、「でも、映画だから」と笑った。
最初から最後までケラケラ笑いながら観ていたのだが、噴き出しながらも「人生ってなんだろう」としみじみ考えさせられ、「そういえば、私も未来が見えてしまったときがある」と思い出した。それで、終盤での未来子の科白が光って聞こえた。見終わったあと、この先の自分の人生が明るくなったような気がした。
山崎ナオコーラ(作家)

果子は「つまんない時間」にしかない魅惑にいる。
伯母さんは「つまんない」こそのエネルギーを充填、
爆弾にして生きた。
初めて、尊敬できる大人に出会えた幸福な時間。
17歳の夏にタイムスリップできて楽しかったあ。
僕にとっては、8ミリカメラが爆弾だったのかな。
小泉今日子がだらりと重い。その重さがセクシーだ。
犬童一心(映画監督)

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa